星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「デスノート」第37話

第37話「新世界」

いよいよ最終回。聞いた話だと原作とはかなり変更されたらしいのだけれど、うちではジャンプ読者の夫が細かい違いをいちいち解説してくれた。

とりあえず、月の最期は、原作よりかなりきれいだったこと。私は原作を第1部までしか知らないので、そのまま違和感なく見たが、松田さんが月を撃ったところとか、なかなかドラマチックで泣かせました。いやあ、松田さんは、月くんが好きだった以上に、月のお父さんを尊敬していたんだろうなあ・・・と言う気持ちが伝わったので。

あと、ニアとメロの絆ですけど、先日、メロがいきなり高田様を誘拐した部分、動機が妙に解せなかったのだけれど、最終回で回想として、それを説明してくれたのが助かった。メロは死を覚悟で、ニアに最後の鍵を渡したんだって。その辺、「一人なら無理でも二人ならLを超せる!」と言うセリフが、重く聞こえて、よかったです。

ニアとメロは、原作だと凶悪な性格(夫の談)と言うことだったのだけれど、アニメだけを見ている限り、そんなにひどい奴にも見えなかったというか。あるいは、凶悪に見えるシーンをことごとく削除したせいなのかもしれませんが・・・。後半は特に思いきりはしょったように見えたしね。

月の正義とニアの正義、お互いに自分の主張をしっかりとセリフで喋って、「僕のほかに誰がこんなことを出来たと言うんだ? 僕のおかげで、犯罪者は減ったじゃないか」という月の言い分と、「あなたはただの大量殺人者です」と対抗するニアに言わせて、どちらを選択するかは、視聴者の判断に委ねる・・・という流れにしたのも気に入っている。
ある意味、月の言うことももっともなんだから、それでいいんだろう。月の主張に賛同する人の方が多くても、この物語のテーマとしては、筋を違えたことにもなるまい。

月が階段で倒れ込んだとき、とっさにLを連想したけど、本当に彼が迎えに来るとは思わなかったな。この辺は、女性ファンサービスがしっかり入っている感じで、個人的にも嬉しかった。そういう風にして欲しいというファンの要望に応えたんでしょうか?

EDの三日月もきれいでした。欠けている月・・・というイメージは、この物語の最後にふさわしいのかもしれません。

後半は、ちょっとばたばたしたけれど、最後まで見届けてよかったです。夏のスペシャルは、全国放送なんでしょうか? これで初めて見る人もいるだろうから、アニメ版のファンが少しは増えるといいなと思います。楽しみにしてます。