79.「風雲児たち」第9巻 みなもと太郎 リイド社SPコミックス 評価★★★★
天災が起こると、それは政治が悪いからだ・・と結びつけてしまう昔の人の感覚が面白いね。今だったら、気象条件と人間の政治が無関係なことは誰だって知っているのに・・・。政治が悪いから、天がお怒りになっていると考えるわけだ。
そんな災害に見舞われて、不運の連続で失脚させられた田沼意次が気の毒。
一方で、「天明の打ちこわし」の状況をマンガで詳しく見ることが出来て、わかりやすいことが嬉しい。庶民もよほどの状況下に置かれていたのだろう。
浅間山>天明の大噴火で上州(群馬)の作物が全滅したという話。
ただ、米がダメだから桑を植え、蚕を育てて、上州は絹の産地になっていった・・・という話を聞くと、人間のたくましさを見るような気がしました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4845801752/qid=1095948531/sr=1-42/ref=sr_1_0_42/250-6608284-5034640