星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

京田知己監督「ラーゼフォン 多元変奏曲」

映画12.京田知己監督「ラーゼフォン 多元変奏曲」(日本・03)

TV版は第1話を見ただけで、その後の話は未見。予備知識は全然ゼロでしたが・・・。

正直、これは惨敗。はっきり言って、何が何だか、全然ついて行けません。

東京ジュピターの内と外で、時間の流れが違うという設定自体は面白いと思ったし、それによって恋人たちが引き裂かれてしまうと言う展開の部分は見ごたえがあるんだけれど、そのほかの部分は全然です。ロボットアニメにする必要があるの?? という気分・・・。

日常の描写の部分にはついて行けるんだけど、そこからちょっとでも離れたファンタジーというかSFの部分に入っちゃうと、何をやっているんだ? これ? となっちゃう。

展開もいろいろ無茶で、最初に地下鉄で事故にあったというなら、その友達がその後どうなったのか、気にするのが普通だと思うんだけれど、その辺のフォローもないまま、どんどん話が進んじゃうから、お話の流れもどこか変だな・・・と思いました。まあ、もとのTVシリーズを無理矢理つないだだけの劇場版なんだから、そこら辺の矛盾をつっこんでも仕方がないのかもしれないけど、単独の映画の構成としては、やっぱり失敗していると思います。

なんかまあ、置いてけぼり感の強い映画でしたね。時間差を使った普通の恋愛ものとしてなら、見る価値もあったのかもしれないんだけれど、どうしてもほかの設定が邪魔してます。設定に押しつぶされた作品・・・という印象を受けました。

http://www.mediafactory.co.jp/anime/rahxephon/movie/