第19話「氷の宮殿」
第20話「征服されざる人々」
アッシュが、英二を守るために、ズタボロになっているという、おいしい展開。英二としても、彼を助けるために、初めて銃を使って、人を撃ったという、この流れ。実に素晴らしいね。
ブランカ役に森川さんが配置されているのは、非常にはまっていて、いいと思う。それと、ゴルツィネは、石塚さんだと迫力が出ないというか、どうしても優しいおじさん声になってしまうんだなあ。というのは、前から思っていて、それも書いておこう。
第19話「氷の宮殿」
第20話「征服されざる人々」
アッシュが、英二を守るために、ズタボロになっているという、おいしい展開。英二としても、彼を助けるために、初めて銃を使って、人を撃ったという、この流れ。実に素晴らしいね。
ブランカ役に森川さんが配置されているのは、非常にはまっていて、いいと思う。それと、ゴルツィネは、石塚さんだと迫力が出ないというか、どうしても優しいおじさん声になってしまうんだなあ。というのは、前から思っていて、それも書いておこう。
読書25.「ポセイドン」下巻 ポール・ギャリコ ハヤカワ文庫
これは素晴らしかった! 文句なく、非常に面白かった。特に、ラストの落ちが秀逸。
以下、ネタバレ注意。
ラストシーンで、彼らが助かるだろうというのは予想の範囲だったものの、まさか別のグループが、もう一組、助かっていたというのは予想外だった。私も登場人物たちと同様、助かるのはこのグループのみだと思い込んでいた。これだけ苦労したのに、さして苦労したあともない(?)普通の格好をした人々が当たり前に救出されて、世の中の理不尽さをしみじみと感じる。
あと、あれだけ熱烈に愛を交わしあっていたカップルが、助かったら、結婚するとまで言いあっていたのに、救出されたとたんに、「もう会うこともないだろう」って、そりゃないよ。上下が正しい世界に戻ったら、たちまち身分の問題が出てくるのか、それでいいのか??
ほかにもいろいろ、そりゃないだろう?? という落ちが、あまりに見事にはまっていて、ああ、でも、人間って、そういうものかもしれないなと、人の運命ってそういうものかもしれないな、と、世の中の残酷さと理不尽さを、容赦なく突き付けてきたところに感動しました。
いろいろ貼ってあった伏線、いろいろな謎が、解明されないまま、読者の想像にお任せします状態になっているのも、結構、好き。刑事はなぜ、船に乗ったのか、だれを追っていたのか? 牧師はホモだったのか、そうじゃないのか? 彼と愛し合っていたと証言した女の発言は、彼女の妄想なのか、真実なのか?
人の世の容赦なさをこれでもかと突き付けて、それでも生きていかなきゃならない我々は、今までどんなに守られた場所にいたのかと、スーザンと一緒に思い知らなければならない。そういうところがよかったと思います。傑作でした。
第16話「哀しみの孔雀」
閉じ込められた建物の中から、いかに脱出するかという話で、全編にわたって楽しませてもらいました。エレベーターを使ったり、ダクトに入ったり、脱出を試みるアッシュと入れ違いに、ロボと伊部さんがアッシュを助けにやってきて、逆につかまったり、同じエレベーターに乗り合わせて、アッシュは天井裏に隠れて、お互いそれを知らないとか、いろんな形のニアミスとか、そういうのをテンポよく見せてくれて、ハラハラさせられるところが面白かったです。
読書24.「ポセイドン」上巻 ポール・ギャリコ ハヤカワ文庫
有名な映画版は、新旧とも未見。だけど、この本は、有名な映画の原作だからではなく、あくまで、ポール・ギャリコの作品だから、手に取ったつもり。思いのほか、面白いので、あとで、映画版も見てみたいと思います。
予備知識としては、豪華客船がひっくり返って、閉じ込められた乗客が、いかに脱出するか? という話。程度。キャラクターは、今回初めて知って、スコット牧師の冷静さに感心してます。こういう人が中心にいないと、烏合の衆をまとめることなんか不可能なんだろうなあ。と。
「神は勝者を望まれる! 神は挑戦者を好まれる」「簡単に諦める者や、泣き言をいう者、物乞いをする者に、神は用がない。あなた方が耐えるように求められる試練はすべて、神を崇める行為です」「自尊心を持ち、独力で立ち上がるのです、そうすれば、神を尊び、神のために立ち上がることになる。神の助けが得られなければ、独力で行う根性があることを神に知らせるのです」「独力で闘いなさい、そうすれば、神は招かれずともあなた方の味方になって闘ってくださいます」印象に残った言葉をメモ。さすが体育会系の牧師。言うことが違う。