コミック28.「エンゼルの丘」第2巻 手塚治虫 講談社手塚治虫漫画全集
これも結局は、家出願望の話なんだろうなあ、と思います。二人の主人公のうち、かまってくれない両親にいらだっていたあけみちゃんの方に、つい感情移入してしまうんだけれど、そんな彼女の前に自分とそっくりな女の子が現れて、たまたま入れ替わったら、その子と間違われて、連れて行かれてしまう。そして、南の島で繰り広げられる冒険の数々って辺り、一種、あこがれるよなあ、と思いました。
展開自体は、昔のマンガだし、かなりバタバタしていて、あけみの話がどこか尻切れトンボに終わったり、島を沈めて無理矢理物語を終わらせたりする辺りには、かなり無理も見えるんですけどね。
その辺は、50年前のマンガだと割り切るしかないか。それはそれで、面白い物語でした。楽しかったです。