第3話「ゴンちゃんのおとうと?」
・・・どうにも納得がいかないんだけれど、ゴンちゃんが拓也に対して劣等感を抱く気持ちの方がよくわかるんで、「拓也みたいな出来のいい男と比べられる息子の気持ちがわかるのかよ!」と母親に向かって涙ながらに叫んだとき、そっちの方につい、感情移入しちゃったんだよね。
にもかかわらず、彼の母親は、「拓也くんのところは、そうしなきゃ行けない状況にあるからなんだよ。あんたのはただのわがままだ!」と切り捨てちゃったこと。
・・・最初からそんなこと、わかっていたはずじゃないか。拓也くんのところは、お母さんがいないから大変で、仕方がなく弟の面倒をよく見ているんだって。しかし、それがわかっているなら、最初からそんな子がやっていることと、自分の息子を比べて、「あの子は立派なのに、あんたはダメだ」みたいな言い方をするなよ・・・・と思った。
どうも何か肝心な部分を、体よくごまかされてしまったような気がして、もやもやしたものが残る。都合の悪いところだけ、拓也くんのところは大変なんだから・・・とごまかす、大人のずるさを感じたよ。
私が息子なら、そんな母親を許したり出来ないところだが、それでもちゃんと彼が反省して、拓也のところに行ったのは、彼も彼なりに拓也に悪いと思っていたからだろうね。そう言う部分、子供たちなりの友情を感じたので、その辺はよかったと思います。
なんというか、そういう子供たちはいいんだけれど、どうにも大人の言い分の方が身勝手で許せないなあ。そもそも、お母さんがそんな言い方をしなければ、ゴンちゃんだって、妹の面倒を拓也に押しつけにいったりしなかっただろうに、その辺が、本末転倒なんだよね。こんなドラマで、感動しろと言われても無理です・・・。