読書17.「モンテ・クリスト伯」第2巻 アレクサンドル・デュマ 岩波文庫
ファリア司祭の死と、脱獄と、うまい具合に沈んだ船の乗員のふりをして入れ替わり、別人として再出発したエドモンの物語は、波瀾万丈でわくわくさせられ、どうするんだろう? どうなるの? と、ずんずん読ませてもらい、楽しませてもらいました。かつての恋人の行方と、父親の死を知るために、昔の知人を別人のふりをして訪ねたり、彼のために献身してくれた恩人に恩返しまでして、ここでもう、ひとつの物語が終わっているよね。と、満足しました。
だから、途中からいきなり話が急展開して、フランツとアルベールの物語になったときには、ちょっと困惑。ここから復讐譚が始まるんだろうけど、いい人だったはずのエドモンが、数年後に変貌しているのは、ちょっとショックというか。
- 作者: アレクサンドルデュマ,Alexandre Dumas,山内義雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1956/02/25
- メディア: 文庫
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