星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「銀の匙 Silver Spoon」第14巻 荒川弘

コミック33.「銀の匙 Silver Spoon」第14巻 荒川弘 小学館少年サンデーコミックス

久しぶりの新刊だから、買って読んだけれど、あまりに久しぶりすぎて、どのキャラがどんなキャラだったのか、すっかり忘れているし、それぞれがどんな立場に置かれていたかも忘れていて、読んでいても、状況がよくつかめなかった。もう一度読み返さないと駄目だな、と痛感したし、わけが分からなくて、あんまり面白くなかった。

エリック・ワナー、エリック・ワリン監督 「フェリシーと夢のトウシューズ」

映画32.エリック・ワナー、エリック・ワリン監督 「フェリシーと夢のトウシューズ」 (フランス、カナダ・2016)

吹替版を見てきました。予告を見た限り、女の子がバレリーナを目指して頑張る話だと思ったし、それはそうなんだけれど、彼女には一緒の孤児院で育った幼馴染の男の子がいて、その彼との恋愛物語になっている点も良かったと思います。

この男の子のキャラが非常にいいんだ。なにげにいろいろ手伝って、助けてくれるし、ちょっとドジっ子だけど、やさしいしね。こんないい彼がそばにいるのに、他の男に目移りするなよ、ヒロインってところは突っ込みたかった。

あまりにそばにいすぎて、彼の良さに気づかないのかな? もったいない~。

なにしろ、主人公が危なっかしいことを色々するので、どうなることかと見守りつつ、きれいに終わったので満足です。いい作品でした。

片足を引きずっている元バレリーナが、主人公を指導して、助けてくれるという設定も良かったね。最初は悪役のように登場した孤児院の先生たちだって、そんなに悪い人ではなく、最終的にはみんなが協力してくれるというのも、見ていて気持ちのいい展開でした。大人が、若者の夢を助けようとしてくれるというのは、気持ちとしてわからなくもない。

一歩間違うと、自分の夢を子供に押し付けれる悪い母親になってしまうのだろうけど。その警告も含めて、ちゃんと物語の中に入っていたのが良かったと思います。

興味のある人には、おすすめです。

「ユーリ!!! on ICE」第6滑走

第6滑走「開幕グランプリシリーズ やっチャイナ!! 中国大会SP」

新キャラのスケート選手がいきなり大量に出てきた。世界各国の選手が、みんな友達というのがなんだかすごいな。スポーツ選手の世界って、そういうものなのか?

スケートシーンが大量に見れて、本当にフィギュアの中継映像を見ているみたいだ。素晴らしい。

しかし、有利の演技は、なんだか必要以上に色気を感じるというか、いつの間にか、妙に自信たっぷりになっちゃって、「ヴィクトルは僕のもの」的な強さを感じるんですが、ええと? 幕間の何処かで、いつの間にか、そういう仲になったということなんでしょうか? そんな深読みをしちゃっていいものなのかどうなのか。あらあらまあまあ。ええと、どうしよう。って感じですね。

まあ、有利とヴィクトルは、そんな感じで仲良くやってていいんだけれど、テレビを見ながら不満そうなユリオがかわいくていいなあ。と思ってみてました。この子が、外されちゃってかわいそうだし、メインキャラみたいだから、そのうち、活躍してくれるのを期待して、待ってます。次回も楽しみです。

「ユーリ!!! on ICE」第4滑走

第4滑走「自分を好きになって・・・完成!! フリープログラム」

2人で一緒に温泉に入り、色んな所を隠してあるのは、もはやお約束なのか。様式美というか。

有利とヴィクトルのイチャイチャは相変わらずだが、ロシアに帰ったユリオにもちゃんと出番があるのは嬉しい。

有利の友達として、タイ人の男の子が出てきた。スポーツ選手ともなると、世界中に友だちがいるのね。

「ユーリ!!! on ICE」第3滑走

第3滑走「僕がエロスでエロスが僕で!? 対決! 温泉 on ICE」

狙い過ぎも何も、思いっきり狙った作品だったか。3話目にして、結構露骨な感じで、BLモードが迫ってきた感じ。とはいえ、それをぎりぎり笑って許せるのは、全部ギャグですよ~って感じに、笑い飛ばしているせいかな。ヴィクトルの人徳というか。

そういうのを抜きにしてみてみても、物語自体は、結構、真面目な展開をしている。

要は、自信のなさすぎる有利と、自信のありすぎるユリオの対決。2人の弟子に、ヴィクトルが与えたテーマが、エロスだというのも面白い。

そういう形で、もっと自信を持つようにとヴィクトルが、師として有利を導いていく物語になるのかな? と思う。この人自身も、引退を考えなきゃいけない身で、一体、何を考えているのか、このほわほわした性格から読み取るのは難しいんだけれど。

あっさりとユリオがロシアに帰ってしまったのが残念だけれど、次がどうなるのか気になるので、次回を待ちます。

「蝿の王」 ウィリアム・ゴールディング

読書14.「蝿の王」 ウィリアム・ゴールディング 新潮文庫

ジャックはリーダーになりたかった。うまくやれる自信も持ってた。なのに、みんなが選挙で選んだのはラーフだった。それが気に食わない。なんで、あんな奴が・・・。

一方で、ラーフは、あんまり深く考えることの出来ない少年で、ジャックの評価通り、そんなに大した器ではないんだと思う。ただ、みんなに持ち上げられたから、僕がやってもいいよ。的な。

そんな二人の対立が、決定的な破局になる。お互いの考え方の違いから、足の引っ張りあいになって、互いに相手が言うことを聞かないと言って、揉める。

まともな意見を持っている人間に限って、おどおどした口調でしかしゃべれない。からかわれ、バカにされ、相手にされない。

リーダーをやりたいなら、そういう言葉を持っている人間をもっと大事に扱うべきだと思うんだが、二人の少年は、どっちもそれが出来ない。

これが人間の正体だと、物語が教えてくれる。なぜ、うまくいかないのか。

「なぜ僕が、あんな奴の言うことを聞かなきゃいけないんだ!!」 一言でまとめるなら、指導権を取りたい人間が二人いちゃ駄目って話。