星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

伊藤尚住監督 「きみの声をとどけたい」

映画35.伊藤尚住監督 「きみの声をとどけたい」 (日本・2017)

非常にきれいにまとまった感動ストーリーだったが、あまりにきれいすぎて、何かの宗教の勧誘映画でも見ているような気分になってきた。

もともと、女の子ばかりがメインの物語はあんまり好きじゃないんだけれど、キャラデザとかいかにもアニメアニメしている女の子たちだし、リアリティはないよね。特に主人公は、どこかいっちゃっている変な女に見えるし、いい子と言うより、なんだかちょっと引いてしまう。

物語自体は、頑張っている女の子がメインの朝の連ドラ風味? という感じがしたので、こういうお話なら、いっそ、若い女優さんを連れてきて、実写で映画化しても良かったんじゃないか? という気もちょっとした。

「ユーリ!!! on ICE」第9、10滑走

第9滑走「勇利VSユーリ おそロシア!! ロシア大会FS」

第10滑走「超がんばらんば! グランプリファイナル直前スペシャル」

ロシア大会の見どころは、各選手のスケートシーンだなあ。と思ってみていたけれど、グランプリファイナル直前スペシャルは、スケートシーンをあえて入れずに、各々の選手たちの試合以外の日常風景を描いたという感じ。ファンサービスかな。

「坂の上の雲」第2巻 司馬遼太郎

読書15.「坂の上の雲」第2巻 司馬遼太郎 文春文庫

日清戦争米西戦争などの解説があった。どちらもそんなに詳しくない歴史なので、興味深く読ませてもらいました。「どういう家来がいくさに強いか?」という質問に対して、「戦場でほんとうに必要なのは、真面目なものである」という答えが印象に残りました。「たとえ非力であっても、責任感が強く、退くなと言われれば、骨になっても退かぬものが多ければ多いほど、その家は心強い。合戦を勝ちに導くのは、そういうものたちである」「いくさは、たれにとってもこわい」「そういう自然のおびえをおさえつけて、悠々と仕事をさせてゆくものは、義務感だけである」

日清戦争で日本が清に勝った理由の一つとして、語られるけど、たしかに生真面目さと義務感、責任感の強さは、日本人の方が中国人よりもありそうだな、と思った。あるいは、ドイツの軍が強いのも同じ理由なのかと、そんな気もする。

「ユーリ!!! on ICE」第8滑走

第8滑走「勇利VSユーリ おそロシア!! ロシア大会SP」

新しい選手の登場で、キャラクターがどんどん増えてきた。覚えきれない。

見どころは、フィギュアスケートのシーンで、各選手の演技を楽しませてもらっている感じ。

物語としては、勇利とヴィクトルがもうすっかり出来上がっているので、もうそのへんはどうでもいいな。という感じがする。

新房昭之監督 「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」

映画34.新房昭之監督 「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」 (日本・2017)

正直、見に行く前は、そんなに期待してなかったんだけれど、見てみたら、意外なほど、良かったです。こういう物語は結構好きかな。

少年の見る、ひと夏の夢という感じ。

気になる女の子がいて、彼女が友人に声をかけた。もし、それが自分だったら? 一緒に逃げてほしいと言われたら? ためらわずに電車にのることが出来たなら? 世界はどう変わっていたのだろうと、夢想していき、物語がどんどん変質していく。

正直、ヒロインの女の子が、「(誘うのは)どっちでも良かった」とか「水商売をして暮らそう」とか、そんなことを言い出すあたりで、どこか悪女っぽいし、そのくせ、ちょっと弱いところも見せて、「助けて」と主人公に向かって、すがったりするあたり、なんて、こずるい女~! という感じもするんだけれど。

それを含めて、少年の夢なんだろうなあ。という感じがする。男にとって、女なんて、聖女か娼婦のどちらかでしかないというしね。

みんなで一緒に花火を見るシーン。平面上に広がる花火の独特の美しさが印象に残りました。

ちょっとダークにも見えるラストも含めて、気に入ってます。迷っている人は、見に行っていいと思います。おすすめです。

「ユーリ!!! on ICE」第7滑走

第7滑走「開幕グランプリシリーズ やっチャイナ!! 中国大会FS」

いろいろ日常が落ち着いたので、久しぶりに視聴再開。

緊張で壊れかかっている有利を、いっそ壊してしまうかと考えたヴィクトル。誰もいない駐車場で、有利が、泣きながら怒って、叫んだあと、空白があるのが気になります。これが演出というものか~。

そのあと、何があったのか知らないけど、すぐにスケートシーンが始まっちゃうし、いつの間にか、有利落ち着いているし、空白の時間は、勝手に妄想してくださいね~。というのが、ファンサービスなんだろうな、と思いました。そういう点が、心得てますね。

あと、ラストシーン。ヴィクトルのキス&ハグと、氷の上に押し倒し。フィギュアスケートを汚れた目で見ている人たちの夢の世界という感じがして、わあわあわあ。と思いました。あら。あらあらあら。という感じで。

トム・ムーア監督 「ブレンダンとケルズの秘密」

映画33.トム・ムーア監督 「ブレンダンとケルズの秘密」 (フランス、ベルギー、アイルランド・2009)

吹替版を見ました。

非常にきれいなアニメーションで、美しい映像、美しい音楽で良かったんだけれど、いかんせん、途中で眠くなってきちゃって困った。

ブレンダンもアシュリンも可愛かったし、この子たちが、森で遊んでいるうちは良かったんだけれど、物語としては、淡々と進んでいくし、何か大きな事件が起こるわけでもなし、いつの間にかブレンダンが成長して、あれ? もう終わりなのか~という感じだった。短い映画なので、あっという間だった。そのほうが助かったわけだけど。