第236回「誰(た)がための仏教か〜鑑真和上の宗教改革〜」
50代を過ぎてから、冒険にも近い異国を訪れて仏教を広めようとした鑑真。彼は死ぬまで自分に課せられた使命、自分のやるべきことを果たそうとしたという話で、そこら辺、なあなあで生きている身には、胸に迫る話でした。
重税から逃れるために、誰も彼もが僧侶になろうとした奈良時代。で、形だけの僧があふれていて困ってました。そこで、朝廷は鑑真を招いて改めてきちんとした仏教を広め直そうとしたという話。
厳しい戒律を用いて人々を戒めたという話だけど、お坊さんの世界もやっぱり甘くはないなあ。ただ、もともと重税を逃れるために僧侶になろうとした人々がいたのなら、重税の問題を何とかしなくていいのか? とちらっと思ったのも本当。でも、この番組で言わんとしているのは、そういうことじゃないんだろうね。
タイトルだけは聞いたことがあった「天平の甍」というのは、鑑真を主人公にしたものだったのだろうか? 確か、井上靖だよね。番組の中で映像が使われていたので、へぇ〜と思った。これも一度読んでみるかな・・・。いろいろ宿題は多いんですが・・・。