小説・一般6.「麦ふみクーツェ」 いしいしんじ 新潮文庫
これは面白かった。ミヒャエル・エンデの「モモ」の世界観を思い出しました。正しきファンタジー世界という感じ。
最後にあかされる「麦踏みはなんのためにするものなのか？」の答の部分にはちょっと感動しました。
だれの人生にもそれぞれにいろんな苦労はあるよね・・・と言う部分で、共感出来る物語です。そういう意味で、子どもよりも大人が読んで泣ける童話でしょう。
個人的には「あめだまください」と啼くオウムの話と「証明せよ 証明せよ 証明せよ」という言葉を残した数学者のエピソードが胸に迫りました。そういう細かいエピソードの一つ一つが珠玉の名作でした。オススメです。
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