小説・一般8.「孤笛のかなた」 上橋菜穂子 新潮文庫
なんとか2月中に予定の4冊をクリアしました。やれやれ・・・。
きれいなイメージの和風ファンタジーで、なかなか感動的だったし、面白かったです。絶対おすすめ! と呼ぶほど、私の好みではなかったんですけど、評価としてはまあまあかな。
カミガミの住む向こう側の世界とこちらの世界の中間に「あわい」と呼ばれる空間があって、そこで霊孤が生まれる。霊孤はあわいに住む生き物だけど、今は呪者によって「使い魔」として、人に縛られている。
そんな霊孤が、人間の少女に恋をした。しかも、自分を使っている主に敵対する力を持つ少女。彼女を殺さなければ、自分は主に消されてしまうだろう。そういう切ない感じのラブストーリー。
けなげな霊孤がかわいかったです。和風テイストを残しつつ、いつの時代ともわからないファンタジー設定がよかったと思いました。