小説・一般25.「敵は海賊 正義の眼」 神林長平 ハヤカワ文庫
「敵は海賊」シリーズ7冊目。10年ぶりの新刊だけど、久しぶりにラテルとアプロ、ラジェンドラの会話を聞いて、なんだか懐かしかった。チーフ・バスターの出番がなかったことはちょっと残念かな?
物語としては、シリアスなストーリーの中に海賊課の面々が混じっちゃうので、普通の話の中に急に漫画的な展開が入るようで、かなり違和感があって苦しかった。けど、それって、このシリーズではいつものことだっただろうか??
モーチャイの話になるかと思っていたのに、途中からリジー・レジナの話に代わってしまったので、なんだか展開としては微妙な感じがしましたけど・・・。特にヨウメイのラブレターは、ちょっとそぐわない感じがした。どうして彼女を気に入ったのか、よくわからないし・・・。
それでもまあ、テンポよく読めたので、普通に面白かったです。言いたいことは、わかったようなわからないような、という感じでした。