第15話「夭折」
何も原作がすべてではないし、オリジナル展開だって大切だと思う。それでオリジナル展開が面白ければ、それに越したことはないんだし・・・。
・・・と、思ってはいるんだけど、オリジナルにして、原作をねじ曲げたあげくの果てに、ここまでキャラクターのやっていることがマヌケだと、もう、ため息しか出てこない・・・。
前回、こっそり地下の書庫に入り込んだシュガが、うっかり閉じこめられてしまう展開もどうかと思ったけど、それでせっせと書庫の碑文を読みふけり、その記述から、「この日、皇子のいるところには大雨が降るらしいぞ」などという文面を見つけ、「大急ぎで出してくれ」と合図を送って、その際に、味方が一人、職務をクビになってしまいました・・・と言う話。どこからどうやってつっこめばいいのかわからない。なんなんだよ、この超展開・・・。
で、外に出たら、本当に一部区域に大雨が降っていたものだから、「皇子は生きている!」と変な確信を抱き、地下の書庫から大事な碑文を持ち出し、それを抱え込んだまま、シュガは、馬に乗って探しに行きました。
それで終わっているんですけど、この変な話は、一体、誰が考えているんだろう? と思って、頭を抱えたくなりました。
その一方で、ようやく「ラルンガ」の話が出てきたんですけど、またしてもキャラクターたちが、ほとんどなんの説明もないまま「ラルンガ」「ラルンガ」と繰り返すだけなので、見ている人たちに「ラルンガってなんなのか?」「どういう風に危険なのか?」まったく伝わらないと思います・・・。
要するに、彼らは「ラルンガについても田舎の方に行けば、情報が手にはいるかもしれない」と考えて、そのまま旅に出ました。と言うことらしいですね。
その点に関しても、つっこみたい部分がいろいろあるんだけど、きりがないからやめます。一応、どうやって原作を脚色したのか、興味があるので、この作品については、最後までつきあう予定でいます。今のところは・・・。