星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「流れ星が消えないうちに」 橋本紡

小説・一般22.「流れ星が消えないうちに」 橋本紡 新潮文庫

きれいなお話だったが、きれいすぎる故に、自分的にはちょっとダメ。恋人を事故で失って、泣いている女の子は気の毒だとは思うけれど、2年と経たないうちに次の恋人がちゃっかりいて、慰めてくれるなら、まあ、いいじゃん。と思ってしまった。

むしろ、私が応援したくなったのは、親友を失った後、親友の彼女を恋人にした巧くんの気持ちの方で、ボクシングをやりつつも、殴られっぱなしのままでいる彼にちょっと同情した。巧くんはいい奴だなあ、と思った。