星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「デュラララ!!」第2話

第2話「一虚一実」

非常に面白かった。気に入った♪ こういう構成の作品は好き♪

帝人くんが主人公になるのかと思いきや、今度はほとんど登場せず、第1話で通りすがりに過ぎなかった少女の方を主人公に持ってくる構成が面白い。もともと、第1話でおびただしい数のキャラクターが登場したわけだけれど、そんな通りすがりの人々の中に、それぞれのドラマを作っていくのだろうか? 特に東京なんて、池袋なんて、もともと人の多いところだし、通りすがりの人々なんて普段は、ほとんど気にもとめず、背景にしかなっていないんだから。しかし、実は、それぞれにドラマがあるはずなんだもんね。

その上で、一人の少女の中にある葛藤。ごくごく普通に見える家庭に訪れる手紙と、そこから露呈する両親の抱えた欺瞞。浮気をしていた父親と、それを知っていて何も言わない母親と、その秘密を抱えたまま、表面上でだけ普通の家庭の普通の日常ごっこが繰り返されている。世界が壊れる瞬間を見たような気がしますね。世界は平和で何も変わらないものだと思っていたのに、実はみんなそういう汚いものを抱えていて、こっそり隠しながら笑っているんだって、知ってしまった彼女のショックが、よく伝わりましたよ。そりゃ、確かに厳しいわ。

その上で、彼女を連れ出して、さらわせて、助けて、その彼女の狼狽ぶりを楽しむ青年。なかなか厳しい展開をしていたと思います。

そういう普通に見えていたはずの日常を思いっきり壊して、水面下ではドロドロのみにくい世界が広がっているんだと見せた上で、「世界は、あなたが思っているほどひどいところじゃない」と、そう言うメッセージを伝えたところが気に入ってます。

こういうのは、好きだな。確かに「バッカーノ!」にあった厳しいメッセージに近いものを感じましたよ。これからそれぞれのキャラクターに、どんな物語を展開させてくれるのかはわからないけど、順調につかみはOK! 続きもすごく楽しみです♪ 次回を待ちます。