読書45.「ガイア・ギア」第4巻 富野由悠季 角川スニーカー文庫
・・・富野は、本当に女性の裏切りと敵に寝返るネタが好きだなあ。と思った。しかも、それがまったく唐突に起こる。突然すぎて、何故、そうなったのか、さっぱりわからない。
それをして、「女性というのはそう言うものだ」と書かれているんだから、なんだか納得がいないんだ。もといた組織を裏切り、かつての仲間に銃を向けるからには、それ相応の理由があるはずだし、逡巡や苦悩があっていいはずなんだが。それを描こうとしない。
男への当てつけだけで、女はそう言うことをするものだ。と、決めてかかっているのは、非常に迷惑な話で。
で、銃を向けられた男が、自分の彼女でもないのに、彼女のことを「恋人がいるんだ!」と叫んで、撃たないでくれ! と仲間に呼びかけているのは、痛々しいものがあった。片思いの男がとっさに叫んだセリフにしては、あまりにも辛すぎるよ・・・。
- 作者: 富野由悠季,大貫健一,伊東守
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1992/01
- メディア: 文庫
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