星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」第2話

第2話「バルバトス」

「命は大事だよ。自分の命も。みんなの命も」

三日月がなんのために戦うのか? という部分を、最低限のセリフと何気ない演出で伝えてきたのがいいな。と思った。彼は仲間を守りたいだけなのか。

そういう底辺に生きる少年たちの思いを、画面を見ている自分たちはクーデリアの立場で見るしかないんだなあ。というもどかしさがある。

敵側に「子供は殺せない」というおっさんキャラを用意してきたあたりが、ガノタへのサービスなんだろうな、と思う。

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」第1話

第1話「鉄と血と」

随分と地味な作風だなあ。と思った。戦場ものらしく、派手な色を抑えて、重く、暗くしてあるのかもしれないが、あんまり華はないよね。独立運動を扱っているせいか、なんとなく、「太陽の牙ダグラム」を思い出した。

使い捨てにされている少年兵たちが、自立を勝ち取るために頑張る話なのかな? と思ったけど、自分の居場所を求めて旅をするのか、どうなるのか、という意味では、どうまとめるのか興味があります。

主人公は三日月なんだろうけど、彼を指揮しているオルガのほうが目立つなあ、と思った。実は、主役は彼の方なのか? あまりに三日月が指示通りに動くから、その分だけ苦悩があるとか? そんな感じだろうか。

敵側としては、櫻井孝宏の声は、やっぱり目立つ。あまりに耳につくので、この声はどこで聞いたっけ? と一生懸命考えてしまった。最近だと、「ジョジョ・第4部」の露伴先生だな。とっさに、声優さんの名前が出てこなかった割に、どこかで聞いたってのが、気になって仕方がなかった。

「ヤング ブラック・ジャック」第12話

第12話「狂騒の季節」

原作だとサファイアの恋は、片思いだったような気がしたけど、アニメだと両思いっぽく見えるので、そのほうがいいな。と思った。

学生運動については詳しくないが、昔の人達はやっぱり過激だな、と思う。本当に、仲間の少女にまでこの手の暴力を振るう行為があったのかどうかは知りませんが・・・。(ありそうに見えるから怖いんだよね)

「クジラの子らは砂上に歌う」第7~9巻 梅田阿比

コミック12.「クジラの子らは砂上に歌う」第7巻 梅田阿比 秋田書店ボニータコミックス

コミック13.「クジラの子らは砂上に歌う」第8巻 梅田阿比 秋田書店ボニータコミックス

コミック14.「クジラの子らは砂上に歌う」第9巻 梅田阿比 秋田書店ボニータコミックス

ようやく、新天地に到着したと思いきや、そうかんたんに安住の地が得られるわけでもなく。政治的な駆け引きの話になってきたのが面白かった。子どもたちが楽観的に考えるほど、世の中、そんなに甘くないと、それをしっかり描いているところで好印象。

これで最新刊まで追いつきました。あとは、続きの巻が出るのを待ちます。楽しみです。

「ヤング ブラック・ジャック」第11話

第11話「無残帳 その3」

ありとあらゆる二次創作に対して、「ここまではやっていいけど、ここから先は嫌だ」という許容範囲というものがあって、その線引がどこになるかは人によって違うというか、性格にもよるし、元の作品への思い入れによっても違うんだろうけど。

「ヤング ブラック・ジャック」というこの作品自体が、「ブラック・ジャック」のパロディみたいなものだし、「無残帳」編は「どろろ」のパロディみたいなものだと考えて、この場合は、私の「どろろ」や百鬼丸への思い入れが強すぎて、どうしても許せないところに来ちゃっている感じだ。

元の作品に思い入れがない人にとっては、たぶん、どうでもいいし、何でもありでいいじゃん? という感じになるんだろうけど。

しかし、私にとっては、百鬼丸はとても大切な人なので、この人を殺人鬼みたいに描いたのは、許容範囲を超えちゃっているんだな。自分の大事にしているものを汚された気分だ。いくらスターシステムだからと言っても、やっていいことと悪いことがあるぞ。みたいな反発が来る。言っても、詮無いことだとは思うんだけど・・・。

しかも、ここまでやった百樹先生に対して、「生きてください」とか言って、監獄から逃しちゃうのは倫理的にどうかと思うよ。そうやって野放しにしたら、結局、また殺人を繰り返すことになるじゃないか?

医学界が腐っているということを描きたかったにしては、物語がちゃちいし、どう見ても、これって、不幸な事故じゃん? 百樹先生がそこまでする理由付けとしてはあまりに弱すぎるし、誰が悪いと言って、「キミが代わりに手術をやってくれ」と頼んで、勝手に死んじゃった先生とか、故障させるだけだという話なのに、勝手にブレーキを効かなくしちゃった脇役の人とか、そっちのせいじゃないのか? という感じがするので、なんじゃこりゃ? 状態。

よく覚えてないけど、原作もそういう話だったかな? でも、ひどい話だったというものすごい嫌な記憶があるので、なんかもう、読み返すのも嫌なんだよね。気になるなら、確認するしかないけど。

原作だと、最後に百樹先生がベトナムにいったのは覚えている。けど、アニメ版ではなぜか、ミッドナイトの帽子(?)をかぶっていたので、タクシードライバーになったということなのかな? と思った。そこが夫が言っていた「アニメ版のほうがマイルド」という意味なんだと解釈してみる。

かわいそうなのは、婚約者とろろでしょう。やっぱり、ひどい話だなあ。と思う。

ガース・ジェニング監督 「SING シング」

映画20.ガース・ジェニング監督 「SING シング」 (アメリカ・2016)

お義母さんにWOWOWを勧めて、加入させたら、「ズートピア」を見て気に入ったそうで、そういう動物が出てくるアニメの映画を見たいと言い出したので、「SING」の話をして、一緒に見に行く流れになってしまった。

前に見たのは字幕版だったので、ちょうどいいから、今回は吹替版を視聴。吹替版も非常に良かったです。

視聴自体は二度目なので、それぞれのキャラのオチを知っているから、途中から登場するんだと思いこんでいたお婆ちゃん女優が、冒頭のステージのシーンにちゃんといることを確認できたし、主人公のコアラと友達がレストランで食事をするシーンで、水槽にイカが泳いでいるのを見て、「ああ、あのイカは、この店の店員なんだ~」などと、小ネタに気づくことができた。

こうしてみると、映画を2度3度と繰り返してみるのもいいものだなあ。と思った。字幕版と吹替版と両方を見るのも悪くないかもしれないとか、ちょっとだけ思い始めている。(罠にハマったかな?)

どっちが良かったかと言っても、甲乙つけがたい。この場合は、どっちも良かったと思う。吹替版の役者さんもかなり頑張っていたと思うので。特にこの作品は、歌がダメだと致命的になるはずだけど、日本語でもさほど違和感はなかったね。

「ヤング ブラック・ジャック」第10話

第10話「無残帳 その2」

「アニメ版は、原作よりはマイルドに描かれていたよ」と夫が言っていたので、ストーリーに変更でもあるのだろうか? と思っていたけど、やっぱり、アニメで見ても、ひどい話だったね、この話は。それとも、オチの部分に変更があるということなのかな? そのへんは、次回を見なきゃわかりませんが。

原作の漫画を読んだときも思ったけど、百樹先生の扱いがひどすぎて、「どろろ」ファンとしては、とてもじゃないけど耐えられない。

自分をひどい運命に陥れた人間への復讐劇という「巌窟王」的なテーマは、手塚漫画にはよく見られるパターンかもしれないが、なにもそれを百鬼丸でやらなくてもいいじゃん? 百鬼丸は、そんな人じゃないよ。あの人、とてもいい人だよ。と、なんだかムキになって、言いたくなる。父親に復讐なんかしなかったし、弟だって、殺したくて殺したわけじゃないじゃん。

今、思いついたけど、「鉄の旋律」をやりたかったのかな? と、ちょっと思った。でもね、私は、個人的に「鉄の旋律」が大嫌いなんで、あんな怖い話、思い出したくもないんだけどな。