第10話「恐怖!亡霊ファイター出現」
サイ・サイシーの再登場。ポイントは、彼の変化でしょうか。第3話の時は、悪の魅力満載であんなにかっこよかったのに〜!! すっかり普通の子どもみたいになっちゃって・・。しくしく・・。
「怖い話は苦手なんだよ〜!」と怯えてレインに甘えるような子になってしまった。まるで別人です。
これは「Gガンダム」があくまで「子供向け」に作られたことと関係があるのでしょうか? サイ・サイシーみたいな子どもキャラは、言うなればお客様である子どもたちの代表だから、第3話に描かれたような悪人では困るというような?
まあ、それなりにかわいいと言えば言えるから、そのキャラクターの幅の広さがサイ・サイシーの魅力とでも捉えるしかないなあ。
それでもそんな彼が、「怖さ」を乗り越えても「敵」に立ち向かう理由が、自分の祖父と対戦したという因縁の相手だから・・というあたり、縦のつながりが強い中国社会ならでは、という感じもします。
死んでなお、ファイター魂を捨てない相手には、それ相応の礼を持って対峙する! 深読みすれば、前回のチャップマンが「老い」をテーマにしていたのに対して、それより先に待つ「死」をもファイター魂は乗り越えるものなのだという暗示にもとれます。死んでもなお、戦い続けよという・・。
その虚しさが、デビルガンダムの影響を受けたものとしての哀れさと、それに関係する自分の兄と闘う宿命を背負ったドモンの悲しい怒りとリンクして、物語に切なさを運びます。辛い戦いの予感がするから・・・。
【参考】
■ネオエジプト ■ファラオガンダム?世 ■ダハール・ムハンマド(第3回大会優勝者、第4回大会でネオチャイナに敗れている) ■サイ・サイシー(ネオチャイナ)が出演
■チャップマンのネオイングランドは、第9、10、11回大会を優勝した。