星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「ストーリー・ガール」ルーシー・M・モンゴメリ

小説・一般26.「ストーリー・ガール」ルーシー・M・モンゴメリ 角川文庫

「もうひとつの赤毛のアン」と呼ばれるのも頷けるが、私的にはモンゴメリ版「トム・ソーヤの冒険」なのかな〜とも思った。とにかく、少年少女の(時に人騒がせな)楽しい日々が描かれていて、非常に楽しく読める。

メインで登場する8人の子供たちは、みんな魅力的で、とてもいい。彼らの大まじめに悩める姿に、子供ってバカだよね、と思いつつ、そう言う時期もあったかな〜と、どこか懐かしく読むことが出来たと思います。

物語の合間に語られる、ストーリー・ガールのお話は、どれもすてきで面白かった。いい作品だと思います。個人的には、この作品こそを、名劇でアニメ化して欲しかったな〜と思いました。少年の視点になっているのがいい感じ。きれいなボーイ・ミーツ・ガールの物語になっていると思います。

続編があるなら、ものすごく読みたいんですけど、角川文庫が出してくれるかどうか心配。ぶきっちょさんの部屋の謎が知りたいんですけど、語ってくれなかったのが残念でした。このままじゃ、気になるよ〜。