コミック35.「風雲児たち 幕末編」第22巻 みなもと太郎 リイド社SPコミックス
桜田門外の変が起きたのが3月3日。同じ年の1月18日に遣米使節の船、2隻が品川を出航。だいたい同じ時期の出来事で、井伊直弼は遣米使節を無事、送り出すことができて、ほっとしていただろうと推測できます。
同時に和宮降嫁の準備も進められていて、井伊直弼の亡き後も、長野主膳は朝廷に働きかけていたけれど、岩倉具視との対面がなったところで、場面が急展開。
物語は、遣米使節のその後に移ります。
遣米使節というと咸臨丸が有名だったので、てっきり咸臨丸が1隻で太平洋を往復したのかと思っていたんだけれど、実は2隻だったというのは、この漫画を読んで初めて知った。
アメリカが用意したポーハタン号が、正式な遣米使節。咸臨丸は、ポーハタン号が沈んだときの予備というか護衛という名目で、いい機会だからと一緒に出航した。
その2隻は、太平洋上でどっちも嵐に巻き込まれ、ポーハタン号は補給のためにハワイに立ち寄る。咸臨丸は無謀を覚悟でそのまま進んだので、アメリカ到着は咸臨丸の方が先になった。
嵐の時の船の状況や、ハワイでの歓待の様子など、印象に残る。
- 作者: みなもと太郎
- 出版社/メーカー: リイド社
- 発売日: 2013/05/30
- メディア: コミック
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