読書10.「Another」下巻 綾辻行人 角川文庫
綾辻行人の小説は、「館」シリーズを「暗黒館」まで。「囁き」シリーズ、「殺人鬼」シリーズ、「殺人方程式」シリーズ、「霧越邸殺人事件」を既読。「暗黒館」を読んだあたりで興味を失ったので、最近の作品は未読でした。
綾辻さんの作品は、基本的に叙述トリックだと思っていたし、この作品も最後まで読んだらまさにそれだったので、よく映像化できたな? と思って、不思議です。
ネタバレ全開で書くけど、小説だと「怜子さん」と「三神先生」がまるで別人であるかのように書き分けられているんだけれど、小説は文字だからそれでいいとしても、映像だと顔が見えるわけだから、いくら別人のように見せかけても、自然と無理が出るんじゃないだろうか? そのあたり、どうやってごまかしたのか気になります。
今更だけど、アニメ版を見てみたくなりました。それとも、別にそんなに無理してこの二人を書き分けなくても、物語の展開にはあんまり関係ないのだろうか?
それにしても、えぐいシーンが大量に出てくるので、いくら深夜でもテレビアニメ化ってかなり難しかったんじゃないだろうか? とは思いました。放送コードに引っかかったりしなかったのかね?
綾辻さんに高校生なんて描けるの?? と、最初は思っていたんだけれど、思いの外、登場するキャラはみんなよくて、特に、お調子者の勅使河原と、年上好みの望月君が味のあるキャラになっていたなあ。と思いました。
- 作者: 綾辻行人
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/11/25
- メディア: 文庫
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