星の原休憩所

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「坂の上の雲」第5巻 司馬遼太郎

読書1.「坂の上の雲」第5巻 司馬遼太郎 文春文庫

バルチック艦隊の名前は聞いたことはあったものの、日露戦争だから、どこかオホーツク海あたりで戦ったのかな? などと思っていた。まさか、ヨーロッパの港を出港して、アフリカの喜望峰経由で、はるばると、日本と戦うためだけに、地球を半周して戦場に来た艦隊だとは思わなくて、それだけでも大変そうなのに、日英同盟があるから、イギリスはいちいち補給の邪魔をするし、いやがらせをしてくるし、さんざん乗組員が苦しめられる描写があって、これを見ているとロシア側に同情したくなってくる。

しかも、戦場につく前に、旅順要塞が落ちた連絡まで入っちゃって、遠い異国の空の下で、孤立無援の艦隊が放り出されて、本国もあんまりあてにならないし、どうする? どうなる? で、続きが気になります。

こうしてみると、日本が日露戦争に勝てた背後に、イギリスの協力があったのは大きかったんだなあ。と思う。結んでてよかった、日英同盟って、感じですね。国際社会の協力は大事かと。