星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「精霊の守り人」第18話

第18話「いにしえの村」

有頂天家族2」の次、何を見ようか迷ったけど、ちょうど原作小説を全巻読み終えたことだし、古い宿題を先に片付けようかという気になって、10年前に途中で切ったこの作品にしました。

第18話は途中まで見て、そこで怒ってやめた覚えがあるんだけれど、長い伝承を覚えなければならない語り部としての修行は辛いものでな、みたいなセリフがあって、語り部って修行して覚え込むものなのかと、そこで違和感がバリバリにあったんだけれど。

私は、伝承とか物語というのは、親から子へ、祖父母から孫へ、大人から子供へ、自然に伝わっていくものだと思っていたし、だからこそ、物語っていうんでしょ?? という気がしたんだけれど。伝えるために覚え込むというよりは、覚えていたからこそ伝えていくというのが正しいんじゃないかと。

それとも、そういう設定を見ても、違和感がないと原作者が言うからには、わざわざ伝承を覚え込むような仕事というのは、実際に存在したのだろうか? 作者って、文化人類学とかやっている人だし、私なんぞよりもよほどそういうことに詳しそうだから、これってアニメが勝手にやったというよりは、ちゃんと原作者の指示通りなのかと?

まあ、そんなことでいちいち怒るのはやめた方がいいし、もっと自然に受け流そうという気になってきた。

ただ、アニメを見るのをやめたのは10年前だし、設定も忘れていて、なんでシュガたちがバルサたちを追っているんだっけ? チャグムを殺すためだったか、連れ帰るためだったか、どっちだったっけ? 状態だし。

あと、全体的に画面が暗くて、華やかさがないなあ。というのは、今でも感じた。キャラデザが地味で、あんまり好きじゃないし、原作ファンとしては、文庫本の表紙イラストみたいな絵で描いてほしかったというのはある。

とりあえず、最終回まであと数話なんだから、残りをできるだけ早く一気に見ていきたいと思います。次回を待ちます。

「炎路を行く者 守り人作品集」 上橋菜穂子

読書11.「炎路を行く者 守り人作品集」 上橋菜穂子 新潮文庫

ヒュウゴの過去話。帝の盾の息子として生まれ、自分もそうなるように教えられ、育てられてきたのに、国の滅亡を目の当たりにして、すべてが変わってしまった。状況の変化を生々しく筆致する作者の力量が流石だと思いました。

「有頂天家族2」第12話

第12話「運命の赤い糸」

最終回。弁天様と二代目の対決は、どこの頂上決戦やねん。というぐらいすごかった。なんか最近、こんなシーンを映画で見たよ。「スーパーマン」だったか、「アベンジャーズ」だったか。

京都上空でとんでもないことが起きている。というのがよかったですね。迫力満点で。危うく、京都が壊滅するところだったじゃないか。

タヌキたちは、とっさに二代目を守ったのか? 丸まっているタヌキたちの中から二代目が現れるところが気に入ってます。

「悪い子ね、矢三郎」このセリフのときの、弁天様が嬉しそうなのが、またなんとも。

いろんなところで赤い糸が渦を巻いてますが、個人的には弁天様に幸せになって欲しいから、二代目とくっつかないかな~と思って、次を待ちます。

「有頂天家族2」第11話

第11話「天狗の血 阿呆の血」

弁天様は、実際には本当に優しい人なんだろうな、という感じがした涙シーン。

矢二郎兄さんの偽叡山電車は、ちょっと乗ってみたいような気もする。その姿で京都まで戻るんですか~。

衝撃のラストシーン。ええええええっ! まさかのどんでん返しが来た。それこそ、狸に化かされていたのか?

「京都の制空権は、天狗のものだ」ってなんかいいな、と思った。天狗のものだったのか・・・と。

「有頂天家族2」第10話

第10話「偽右衛門の決まる日」

「私に食べられるあなたが可哀想なの」と言って、泣いている弁天様が怖い。矢三郎、風前の灯火。彼女が歩いた先から凍っていく演出は良いな。

今回は、タヌキ姿バージョンが多かったと思う。尻尾をふりふりさせながら、2匹並んで歩いているのがいいな。

旅に出た矢二郎兄さんが、旅先で新しい女の子をゲットしたのか? 井戸の底に生きるカエルと、穴を掘るのが大好きな女の子。というのは、いい組み合わせかもしれないなあ。と思う。うまくいくといいね。

あと、呉一郎の謎だけ残った。さて、彼は何者なのか、続きを待ちます。

「有頂天家族2」第8、9話

第8話「夷川海星の秘密」

第9話「それぞれの二代目」

波風立てて、面白くするのはいいが、これはやばいよ。二代目と弁天様を挑発するのはやめて、怖い~。天狗の喧嘩にタヌキが出ちゃいけませんよ。こんなに恐ろしい事態になるとは思わなかった。うひゃああってところで、続くになった。やれやれですよ。

「四畳半神話大系」 森見登美彦

読書10.「四畳半神話大系」 森見登美彦 角川文庫

テレビアニメ版は全話視聴済みです。アニメを見たときに原作も買ってきたんだけれど、今まで読み損ねてました。今更ではあるけど、先日、「夜は短し歩けよ乙女」をアニメを見て、原作を読んだついでに、勢いでこちらも読書してみた。

比較してみて、やっぱ「夜は短し」よりもこちらの方が面白いと思った。アニメを見て、オチを知っているせいもあるかと思うけど、最近多いパラレルワールドネタの作品として、よく出来ていると思います。

もしもあの時、別の選択肢を選んでいたら? という仮定で始まる4つの物語。どの道に進んでも、運命はさほど変わらないというのが、逆に、妙な安心感があって良いね。更に悪い方向に進むわけでもなく、更に良い方に進むわけでもなく、結局は同じ。やり直しても同じなら、今の日常をもっと大切にしろってことで、