星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「機動戦士ガンダム00・2」第10話

第10話「天の光」

メメントモリ」ってよく聞くけど、どういう意味だっけ? と思ったので、ググってみた。ラテン語で「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな」という意味の警句。という答えが返ってきた。それを最終兵器の名前に使うとは、結構、皮肉が強いかな。サブタイトルは、「天の光」だし。

いろんな場所にイノベイダーが入り込んでいるように見えるが、ソレスタルビーイング側に出てきた新キャラの女の子も、やっぱりイノベイダーなんでしょうね。王留美の紹介で入ってきたというが、それもリボンズの策略の一環なのか。

「機動戦士ガンダム00・2」第9話

第9話「拭えぬ過去」

高河ゆんの絵は、基本的にあまり好きではないんだが、リボンズたちイノベイターを表すには、ちょうどいいのかもしれないなあ。と思った。ちょっと不気味な超人類として、美形で不敵な感じがよく出ている。あるいは、そういう彼らを表現したくて、高河ゆんがキャラデザに採用されたとみるべきなのだろうか?

山田尚子監督「リズと青い鳥」

映画6.山田尚子監督「リズと青い鳥」(2018・日本)

109シネマズ湘南にて視聴。原作だという「響け! ユーフォニアム」は、アニメも小説も未見、未読です。

ユーフォニアム」を知らないのに、映画単体だけ見て大丈夫なのかと心配していたけど、この作品はこの作品で、ちゃんと独立した一つの物語でしたね。見たことのあるようなキャラがちらほらと画面にいたので、知っている人にはちゃんとわかるんだろうけど、私の感覚では背景キャラになってた。

山田尚子監督作品としては、「聲の形」だけを以前劇場で見たんだけれど、その時も画面に漂う独特の空気に圧倒された感じだったけど、今回もそんな感じ。少女たちが、学校で過ごして、会話したり、演奏したりしているだけなのに、なんかアニメの域を超えて、独特の聖域を作り出しているような、きれいな物語でした。

さすがに女性監督だけあって、少女たちの醸し出す雰囲気は、なかなかリアルで、こういう女の子たちなら、ちゃんと現実に存在しそうだな。と思いました。男が作ったような、都合のいい女キャラじゃないという意味で。まあ、ここまでレズなのは、なかなかないかもしれないけど。

音楽にこだわりがあるというけど、演奏のシーンは素晴らしかったです。オーボエの演奏が特別だというのが、聞いただけでわかるというのがすごいと思いました。

「機動戦士ガンダム00・2」第8話

第8話「無垢なる歪み」

他人の不幸は蜜の味だが、他人の幸せは、見ていてつらい。沙慈・クロスロードとフェルトが、アレルヤとマリーに対して、複雑な心境を見せているのはわかりやすい話。特に、ロックオンを失っているフェルトはつらいだろうなあ。と、ちょっと彼女には同情気味。中途半端に似ている人が、身近にいるからなおのことね。

ティエリアは、イオリア・シュヘンベルグの計画の最初の段階しか知らなかったみたいで。もしくは、計画が書き換えられているのだろうか? リボンズによって?

ティエリアを女装させたのはいいけど、あの胸はどうやったんだろう? 結構、露骨な服装をしているんで、ごまかしがきかないようにも見えるけど。それとも、それでもごまかせちゃうのが、300年後の未来の技術というものなのだろうか?

王留美は、意外とどっちの味方でもないというか、リボンズ側を手伝って、ソレスタルビーイングのメンバーを翻弄しているようにも見えるけど、彼女が何を考えているのかもよくわからないな。世界が変わるのなら、世界なんか滅んでもいいと言っていたから、そのつもりなのかもしれないけど、それはそれでたちが悪いね。と思う。

「機動戦士ガンダム00・2」第7話

第7話「再会と離別と」

なんだかめでたく、アレルヤがマリーとくっついたわ。大佐とのやり取りはもはや、娘を嫁に出すお父さんと婿の会話で、「お嬢さんを僕に下さい」という告白状態。涙を呑んで、「娘をよろしく」と、大佐は去っていくし、イチャイチャしているカップルには、「ひゅーひゅー」としか言えないね。

冒頭のシーンでは、沙慈とルイスのニアミスがあったばかりで、ルイスは攻撃する気満々なのに、沙慈には撃てなかったというあたり、それぞれの性格がよく出ているというか、これが男と女の差というか。このカップルもうまくまとまるといいんだけどね。無理かな?

ラストシーンには、ティエリアのもとに、リボンズの仲間が現れて、「我々は同類だ」とティエリアに告げていくし、その事実をティエリアは知っていたのかどうかが気になるところ。その辺が引っ張りになっていたので、次回を待ちます。

「機動戦士ガンダム00・2」第6話

第6話「傷痕」

沙慈君は、カタロンの人たちに責任を感じて、ソレスタルビーイングに協力してアロウズを攻撃するほうに参加。とはいえ、彼が攻撃しようとしているMSに乗っているのは、ルイスだぞ。それがわかるから、見ているほうは、ええええっ! というところで、続くになった。引っ張るのうまいね。

あと、スメラギさんの過去が明らかになってきた。ついでというなら、マネキン少佐の過去も。彼女たちは、ともに戦術予報士として、同じくつらい傷を背負ったわけか。

おまけのようだが、王留美も、いつもそばに立ってたお兄さんに対して、本当に「兄さん」と呼んだので、これもさすがにびっくりだったわ。え? 兄妹だったの??

なんだか、いろんな設定を次々に明かしてきたなあ。という感じ。次回を待ちます。

「それからの海舟」 半藤一利

読書16.「それからの海舟」 半藤一利 ちくま文庫

明治の勝海舟を描いたということで、期待していた割に、幕末の話が結構長かったのと、筆者の勝海舟びいき、薩長嫌いがあまりに鼻について、仮にも後世の歴史家がこんなに偏っていていいのかと? 少なくとも、この人の本は、そういう人が書いたという目線で読む必要があるな。と思った。

ただ、読んでいるうちに、「薩長は、不平不満の貧乏公家を巧みに利用して年若い天皇を抱き込み、尊皇を看板に、三百年来の私怨と政権奪取の野心によって討幕を果たした無頼の徒輩にすぎない」と言われれば、ある意味、そうかも? という気になってきたのは事実だ。

錦の御旗の製作の裏話が書いてあったことと、朝鮮は、「天皇」や「帝」という言葉をつかえるのは大国である中国だけであって、日本人が「皇」や「帝」を名乗るのは許せない。という立場であったこと、勝海舟福沢諭吉の不仲の件などが印象に残りました。