星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「ポーの一族 ユニコーン」 萩尾望都

コミック17.「ポーの一族 ユニコーン」 萩尾望都 小学館フラワーコミックススペシャル

新キャラを迎えて、物語は別の方向に向かう。これはもう、バリー・ツイストの物語なんだなあ。と思って、そっちの視点で読んだほうが楽しめた。初読のときは、どうしても昔の「ポーの一族」の情報が邪魔をして、こんな裏設定嫌だという拒否反応しか出なかったんだけど。

改めて読み直したら、それなりに面白い。というか、この続きもちゃんと描いてくださいね。でないと、気になって仕方がないじゃないか?

「ヒルダの冒険」シーズン2第5~7話

第5話「風車小屋」

第6話「町中の古い鐘」

第7話「コルドロン島の怪物」

順調に面白い。ビクトリアのマッドサイエンティストぶりはあいかわらずだし、アールバーグの迷惑ぶりもあいかわらず。どっちにも共通して言えることは、歴史に名を残すような人物になりたいという、そういう虚栄心で。もとは悪い人でもないのかもしれないが、とにかく、余計なことをしたがるんだよね。それでもまあ、みんなのためになりたいという思いはあるのかもしれないが・・・。

「ポーの一族 春の夢」 萩尾望都

コミック16.「ポーの一族 春の夢」 萩尾望都 小学館フラワーコミックススペシャル

これが「ポーの一族」? と言われると、やっぱり、どうしても違和感バリバリになるのだけど、萩尾望都の新作シリーズだと思えば、それはそれで普通に面白い。作者が描いた二次創作? みたいなもので。

ブランカやファルカみたいなキャラは、今の萩尾望都のキャラだなあ。という感じがするし、「ポーの一族」と言われると、うーん? という感じもするけど、全く別物と思って、読んでいくしかないと思う。

「ヒルダの冒険」シーズン2第2~4話

第2話「ドラウゲン」

第3話「魔女」

第4話「永遠の戦士たち」

順調に面白い。どの話もみんな素晴らしい。ウッドマンと一緒に船のたびに出て幽霊船にあったり、図書館の本棚の後ろから隠し部屋を伝って、魔女たちの部屋にたどり着いたり、スカウト活動でキャンプに行けば、永遠に殺し合い、戦い続けているバイキングたちがいたり、ヒルダの毎日は、冒険に満ち溢れているなあ。と思う。

「別冊NHK 100分de名著 時をつむぐ旅人 萩尾望都」 小谷真理、やマザキマリ、中条省平、夢枕獏

読書8.「別冊NHK 100分de名著 時をつむぐ旅人 萩尾望都」 小谷真理、やマザキマリ、中条省平夢枕獏 NHK出版

色んな人の萩尾望都作品解釈が読めて面白かった。このやり方なら、いくらでも本が作れるね。作品と読んだ人の数だけ解釈がある。みたいな感じで。

「ヒルダの冒険」シーズン2第1話

第1話「トロールの群れ」

ようやくシーズン2に戻ってきたが、やっぱり、シーズン1を見直してよかったと思うのは、いたるところにシーズン1で使われていた設定が出てくるところで、見直した今度は、トントゥーのこともビットラのトンネルのこともよく分かる。

前回見たときには見落としていたけど、学校の校庭にある街の創立者の像が壊されてて、つぎはぎだらけになっている理由もわかった。安全パトロール隊の隊長がその子孫だという話もきれいにつながったし。

トロールの住んでいた土地に勝手に町を作って、歴史に名を残したという、そのいわれもなんだかひどい話だし、色々深読みできる要素はあるなあ。と思う。

「ヒルダの冒険」シーズン1第13話

第13話「大きな黒い犬」

シーズン1最終回。ものすごくきれいに終わったという記憶が残っていたけど、本当にきれいに終わった。ラストシーンをウッドマンのセリフで締める所が良い。

改めて見てみて、ヒルダが本当にいい子だなあ。と思って、感心する。みんなに嫌われているトントゥーを心配し、みんなに怖がられている黒い野獣のことまで心配するのか。

「お腹が空いているだけなんだよね」と言って、襲いかかってくる獣にスナックの袋を投げるあたりがいいよ。

姿を見せた大きな黒い犬は、本当にかわいかった。カラスもそうだけど、くりくり目玉がとてもいい。なんて素敵なキャラデザだろうと思って、好きだ。