■「竜馬がゆく」第2巻 司馬遼太郎 文春文庫
できるだけ若いうちに、一度は読むべき名作だと思う。個人的には高校生の時に読んでおきたかったなあ。これを読んでいれば、もう少しちゃんと日本史の授業も頭に入っただろうに。いまから年表を覚え直すのはちょっと大変です。
余談だけど、私が高校生の頃読んでいたのは、もっぱらアニメのノベライズだった。「ゴーショーグン」シリーズあたり・・。
そういう意味じゃ逆に考えれば、中高生が好んで読むであろうアニメのノベライズ(ライトノベルやジュブナイルもそうだけど)こそ、作り手がもっとも力を入れて書かねばならない文学作品なのではないだろうか? 10代以下の子どもに小説が与える影響がかなり大きいことを考えれば・・。
世の中を変えるにはまず教育からだからね。大げさかな??
竜馬も子どもの頃は、頭が悪いと思われていて、それ故に劣等感を抱き続けていたという。だけど、漢文の読み方は滅茶苦茶でみんなに笑われても、漢字をずっと眺めていただけで意味は全部頭に入っていたという。
文法を覚えなくても、言葉は通じると言うことかな?
逆に言えば、子どもの頃なまじ成績だけよくて大人たちにちやほやされた人間は、プライドばかり高くなって、実社会ではまるで役に立たなくなってしまう。(←自分のことです。これは人にもよるだろうから、一概には言えないだろうけどね)(^^);
竜馬は「教育者を信じない」と言った。俺は俺のやり方で学ぶ。と、あくまで独学を通した。「変な人」だと笑われても、気にしなかった。その姿を立派だと思う。