星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ2」

■徐克監督「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ2 天地大乱」

今年最後に見た締めくくりの映画になりました。実に面白かったです。

清朝末期。外国人排斥運動、朝廷派、革命派と三つどもえの戦いに巻き込まれていくウォン・フェイロン
日本の幕末の混乱期にも似た状態だと思っていいのかな? 時代的には幕末より少し後だと思うけど・・。

外国製のものは、なんでもかんでも徹底排斥。洋犬だという理由で犬が殺されるのはあまりにもつらかった。狂った信仰を持つ白蓮教団。
日本の攘夷運動と同じだと思うと、つらいものがあります。

「中国人がみんなこうなら、この国は滅びる」その状況は、日本だって同じだったはずだし、ただ自分の国を守りたいと思う気持ちが、様々な状況で悲劇を呼んでいくのは悲しいです。

孫文が登場するけど、この間、「近代史」の本を読んでおいてよかったと思った瞬間。でなきゃ、孫文って何した人だっけ? 状態になるところだった。(^^);

一方で外国人の方も、中国人に対して差別意識がある。漢方での治療を信用せず、けが人がいても助けることが出来ずに一度は追い出されるウォン。我々は、西洋医学しか認めない。と言って・・。
そのあと「麻酔薬が足りない」と、ウォンに鍼での治療を依頼するシーンがあって、印象に残りました。
そうやって鍼で麻酔をかけ、西洋式の治療を行う姿に、お互いの長所を生かしあうことの大切さを見せられた思いがしたので・・。

「きみの時計は、少し早すぎるようだ」と孫文にいうセリフがあって、後半では「時計」や「時間」がやたら強調されているのだけど、これも「その時代」を象徴しているのだろうな・・といろいろ考えさせられました。

ジェット・リーの美しい動きも見応えあり! オススメです!

参考までに<A HREF="http://www.eurus.dti.ne.jp/~nemoto/pages/movie/ouatic2.htm" TARGET=blank>こちら</A>