星の原休憩所

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「風雲児たち」第18巻 みなもと太郎

94.「風雲児たち」第18巻 みなもと太郎 リイド社SPコミックス 評価★★★★

高野長英の脱獄までの経緯。脱獄犯として彼を追わなければならない遠山の金さんの嘆きが胸に迫った。(><)

村田蔵六大村益次郎)、広瀬淡窓の「咸宜園塾」に入る。
広瀬淡窓の主張する有名な言葉、「均是人也」(ひとしくこれひとなり)。
1.長幼の序(年の上下や先輩後輩)、2.学歴、3.身分・家柄 この3つを塾内に持ち込んではいけない。いっさいを対等に見なした実力主義

身分家柄、学歴はともかく、先輩後輩まで無視して実力主義でいいのか。学生時代、先輩に従うことを強要された身には、ちょっとびっくり。
でも、そのぐらい徹底してやった方がいいのかも知れないな・・・とも思う。実力がないやつが年齢が上と言うだけで威張っていると、下から無用な反発を食らうだろう。年齢が上なら、経験の分だけさらに実力を見せて勝負しないと・・・。厳しいけど、それが現実だ。(><);

「武士だから戦えるのではない。戦う人間が武士なのだ。人間誰でも訓練によって武士になれる!!」なんだか、かっこいい言葉だからメモっておく。(^^);

迫田太次右衛門利済(さこたたじえもんとしなり)、西郷吉之助が最初に仕えた上司の言葉。
敬天愛人」(けいてんあいじん)天を敬い、人を愛す。
「全ての人に等しく慈愛で接し、宇宙にみなぎる正しき法則を尊ぶ」

「勇気を持って正義を貫け、その根底に人類愛を忘れぬようにせよ」
「戦のうわさに振り回され、浮き足だってはならぬぞ」
「我らは戦が起ころうが起こるまいが、国の基たる民百姓の暮らしを守るのだ」
「しかるに、平時においては民衆を「民草」とさげすみ、戦になれば人も家も焼き払うという、まさに本末転倒である」
「民を草とさげすむようなら武士はいったい何だ。その草に群がる寄生虫に過ぎぬではないか!!」
「サムライが民衆よりえらいものであるかのような錯覚を抱いてはならぬ」
ちょっと長いけど、抜粋してみました。

島津斉彬いよいよ登場。お家騒動の件が面白い。

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