15.岡村天斎監督「劇場版NARUTO 大活劇! 雪姫忍法帖だってばよ!!」 (日本・04)
原作も未読。TVアニメも見たことがありません。キャラも設定も全然わからなかったけど、結構、劇場だけでも楽しめました。
諦念に囚われまくったヒロインの性格の悪さが印象的でした。ここまでやるか・・・と言わんばかりの冷酷さが、逆になんだかかっこよくって魅力的にしあがってます。(まあ、中盤まで行くと、いくらなんでもちょっとやりすぎじゃないか? という気もだんだんしてきましたが・・・)
特にサインを求められたファンに対して「こんなもの(サイン色紙)の何がいいの? どうせあんたたちは大切にしないで部屋の隅に転がしておくんでしょ、ほこりまみれになるのが落ちよ!」と言い切っちゃっているのが、すごいなあ。妙に発言がリアルなんですけど。
しかしまあ、本人の意志を無視して誘拐同然に雪の国に連れて行き「あなたは姫で、我々の希望なんです!」と、勝手に信奉しまくっている三太夫もちょっとどうかと思って、「いや、もう少し彼女がそれを嫌がる理由も聞いてやったらどうなんだ? 話し合いをしようよ・・」と、思いましたが、そう思っているうちに、勝手に敵陣に突入して自爆攻撃をやっちゃったからなあ。もう少し使いようにあるキャラに見えたので、もったいなかったです。
絵コンテは岡村天斎と川崎博嗣の組み合わせで、戦闘シーンの迫力はやっぱり最強です。二人とも見せ方のうまさでは定評のある人たちだから、見応えありでかっこよかった!
子供向けなのに、ここまで残酷な殺戮シーンを見せていいのだろうか? と不安になったほど。鏃(?)が無数に飛んでくるのは、怖かったですね。確かに、あれじゃ避けられないかも。
「あきらめるな!」のメインテーマはくどいほどに描かれていたし、彼女を助けたいと願ったナルトの気持ちはよく伝わりました。色々書いたけど、まあ面白かったです。(^^);
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