コミック96.「アダ戦記」第5巻 堤抄子 一賽舎ゼロサムコミックス
「アダ戦記」完結。いやあ、感動。きれいにまとまって終わったじゃないですか。(^^)♪
間近に滅びを迎えた星で、人々がこれから先にどう生きていくべきか? というテーマを描き、それでも前向きに「滅びを迎える前に、少しでも自分たちにできることをやろう」という考えでそれぞれが動いていく姿勢が感動でした。
あと、「バルバラ異界」でも描かれたけど、人の無意識はみんなつながっているという話が出てきたのは興味深い。最近の流行かな? つながっている一つの糸を動かして、戦いを指揮するという姿勢が面白かった。
人間は自分と自分の味方しか守らない。だったら、みんなが味方になればいいじゃないか。共通の敵に対して・・・。
「共通の敵とはなんだ? 私か?」
と笑うラスボスに対して、
「違うよ、「滅び」だ。だから本当は、あんただって仲間になれる」
このシーンがよかった。アダは、敵と味方を差別しないから、そういう発想が出てくるんだ。そういう部分が、なんだかステキだと思いました。
そして、いつかあの星々の彼方へ。来るべき未来のために・・・。
1000年後の未来のために、今、やるべきことをやる。そういう風に考えられる姿勢がよかったです。本当に、今、みんながそういう風に思うことができたらいいのにね、と思いました。いい作品でした。
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