第２６９回「日本を発見した日本人〜柳田国男・「遠野物語」誕生〜」
明治時代という時代背景がよくわからないので、柳田国男にとって焼き畑農業を見たという事実がどのくらい衝撃的にすごいことだったのが、今ひとつよくわからなかったな。現代なら確かに珍しいなあ・・・と思うかも知れないが、当時は、どのくらいの規模で焼き畑農業が日常的に行われていたのか？ 明治時代にはどうだったのか、どうも感覚的につかめない。
にもかかわらず、それを「遠野物語」誕生の話と無理矢理結びつけているから、ちょっと強引じゃないの？ という感じがして、ちょっとだけ気になった。
ただ、生涯をかけて、民話の収集や日本人はどこから来たか？ というテーマを考え続けていたのは立派だと思う。そういう研究テーマをずっと持ち続けて著作を続けたというのはやっぱりすごいことのような気がするから・・・。
