第２話「泣き虫、与六」
・・・なんかもう、見ていて、「は？」と思ったんですが、これって、脚本がどこかおかしくない？？ 絶対に変だよ、何か間違っているよ〜と思った。
そもそも、ちゃんと薪を拾ってきた与六に対して、「手なんか痛くない」と意地を張ったぐらいで、「まだそんなことを言うか」とばかりに食事抜きにする住職も変だと思ったんだが、一番おかしいのは、雪の中、はるばる山を下りて帰ってきた息子を、もう一度外に追い出して、閉め出しちゃう母親だろう。
あまりにひどくないか？？ 何故、そんなことをしなきゃいけないのか、さっぱりわからないんですけど・・・。下手したら、子供、死んじゃいますよ？？ 描写がもう、人道的にどこか変なんですけど・・・。普通、そんな残虐な真似、親でなくてもしないよ。
小さな子供が雪の中にふるえて立っていたら、まず家の中に入れるだろう。家の中に入れて、話を聞いて、大人がちゃんと保護しながら寺へ返すなりなんなり連れて行ってやるべきなんじゃないの？？ 普通、そうするものだと思うんだけどね。
大体、チビと言われて与六が怒るのは当然。痛くても痛くなんかない！ と意地を張るのもよくあることでしょ。まあ、そういう性格なんだよね、とわかるんだけれど、その意地っ張りの子供が、なんで景勝様が迎えに来たときだけ、背中に乗っかるのか、その辺も意味不明・・・。背中など借りない。自分一人で歩ける！ と意地でも頑張るのが、この子の性格だと思ったんだけどなあ。
それなのに、あえてその場は彼に従うことにしたなら、景勝だけには与六も気を許すことにしたというそれなりの二人だけのエピソードが必要なはず。その辺の二人の絆というか、交流が全然描けてないんですけど・・・。いきなりなんか言葉だけで、「お前にいて欲しい」とか何とかやり始めちゃったから、全然ついて行けないし、何が起こったんだ？ と思いましたよ。とにかく、素人脚本というか、素人演出というか、なんだかめちゃくちゃ・・・という感じがしました。
「篤姫」がよかっただけに、今度の作品はなんだか散々に見えるんですけど、大丈夫かね？？ 先が思いやられますわ・・・。うーん・・・。
