星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「母をたずねて三千里」第34話

第34話「ジェノバへ帰りたい」

宿屋の女将さんに「なんで、その人を捜してるの? その人、あんたをおいて、家出でもしたのかい?」と言われて、「違いますよっ」って一言だけ言って、怒って去っていくマルコがよかった。そんな言われ方されて、傷ついたその気もちがよく出ている。でも、「人を捜している」となると、とっさに「その人、家出でもしたの?」と尋ねたくなる気持ちもわかるよなあ。その辺、会話の流れが自然でいいなあ、と思った。特にこのおばさんは、結構、ずけずけとものを言うタイプみたいだし・・・。悪い人ではなさそうだけどね。こういうシーンをあえて入れておいた後で、意外と、のちのち協力者になってくれるかも知れない。

あと、橋の上で、流れていく木ぎれをずっと見つめて、たたずんでいるシーンもよかったな。あの木ぎれに何を象徴したのか、と、いろいろ考えてしまうし。そう言うシーンをあえて入れれば、マルコの心理表現につながるから。

もうお母さんには会えないとあきらめるつもりで、イタリアへ帰るための旅費を稼ぐことにしたマルコだけど、仕事なんか早々見つかるわけもない。そのやりきれなさが、よく出てました。

いろんな流れで、町の有力者が協力的になったみたいだし、そのうち、あきらめるのはまだ早いよ・・・と言う話になりそうだから、続きも楽しみにしてます。次回を待ちます。