星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「母をたずねて三千里」第35話

第35話「かあさんのなつかしい文字」

マルコがずっと捜していたメレリおじさんがやっと見つかった。と言うか、物語上、この人がメレリおじさんだとは直接的にはまったく言っていないんだけれど、たぶん、そうなんだろうなあ、とこちらに思わせてくれた演出がいいなあ、と思いました。

少し前の話数で、「その男はたぶん、偽名を使っているんじゃないか?」と言わせて、さらに「そのおじさんの特徴は?」と聞かれて、マルコが「何も知らないんです」と答えたシーンがあったけれど、これが上手く伏線として働いているところがいい感じ。

その時点では、おじさんの手がかりは何もないのか〜というマルコの気持ちにこそ感情移入していたんだけれど、つまり、マルコはおじさんにたとえ偶然に会ったとしてもわからないんだよね。それを利用したおじさんのやり方は見事で、結局、誰も気づかないまま、去ってしまったところが面白いと思いました。必要な情報だけをさりげなくマルコに教えて、あとは知らない振りをしているんだ。それに気づくのは視聴者だけという見せ方が面白い。

まあ、結果的にお母さんの手がかりだけは見つかったので、それでいいのか。マルコとフィオリーナが抱き合って喜んでいる姿は、見ていても気持ちよかった。本当ならそのまま黙って去ってもよかったのに、おじさんも、結局、悪い人ではなかったと言うことで・・・。

これでマルコがバイアブランカを離れることは決定した。次回からはまた新展開がありそうだから、楽しみです。次回を待ちます。