星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「一瞬の風になれ」第三部 ドン 佐藤多佳子

小説・一般49.「一瞬の風になれ」第三部 ドン 佐藤多佳子 講談社文庫

最初のうちこそ、あがり症でビビリ症で、試合のたびに緊張していて、読んでいるこちらまでいっしょになって緊張したものだったのに、それでもみっちゃんが「場をこなし、経験を積めば、平気になるさ」と言ったように、最後にはすっかり成長して、後輩を励ます余裕も浮かべて、自分だけの自分らしい走りをする。その姿が、実にかっこよかった。

少しずつ、力をつけていって、どうすれば速く走ることが出来るか、研究し、スタートを人につられないように、焦らないように、落ち着いて、後はひたすら練習あるのみ。こういう高校生の成長物語って、見ていてすごく気持ちがいい。

キャラクターもみんなよかったけれど、私は特にみっちゃんが好きだな〜。選手達を温かく見守ってて、励ましの言葉も適切で、いい先生だなあ、と思いました。

面白かったです。