星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「愛の若草物語」第9、10話

第9話「怒りん坊のジョオ!」
第10話「ほめられて けなされて」

原作のキャラクターを骨格に、アニメオリジナルの設定をずいぶんと肉付けして、丁寧に描いているなあ、と言う印象。原作でのお父さんなんて、ほとんど最初と最後にしか出てこなかったという記憶があるのだけれど、マーサおばさまと昔、どういう形で確執があったとか、アニメならではの設定がちらちらと出てくるのが面白い。

新聞社へジョーが原稿を持ち込むのは、原作にもあったエピソードだけれど、原作ではあっさりと原稿が採用になったのに、アニメ版では、新聞社にいる編集長や記者などの設定を、オリジナルキャラで丁寧に作ってあって、簡単には採用されなかったり、逆に子供には無理とばかりにバカにされてジョーが怒るお話展開まであって、非常に面白かった。

新聞記者のアンソニーは、なかなかすてきなキャラだった。「もっと身近なことを書くといいよ」と諭されるエピソードは、的確なのかも知れない。あるいは、この4姉妹の設定は、本当に作者のオルコットの家族をもモデルにしているのかな? と思った。実際に、オルコットは自分の家族をモデルにして「若草物語」を書いたそうだし、これは有名な話だしね。

ジョーのよき理解者になりそうな編集長を演じているのが、槐柳二さんだったので、山田栄子との組み合わせが、アンとマシューだ♪ と思って、ちょっと嬉しかったな。

順調に面白い。次回の展開も楽しみにしてます。