小説・一般32.「年金は本当にもらえるのか？」 鈴木亘 ちくま新書
年金は本当にもらえるのか？ と思ったので、読んでみた。結論まで読んで、やっぱり無理なんじゃないのか？ と言う気分になった。この手の本をいくら読んでも、あんまり先行きにいい見通しがないので、なんだか陰鬱な気分になる。
どうして今の状況に陥ったのか、世代間格差のひどさは、これからますます深刻な状況になっていくという話はよくわかったんだけれど、解決策の部分は、本当にこの人の言う通りで大丈夫なのか、あんまり安心感は得られなかった。わかりやすく書いてある本ではあるが、それでも、こうすればこうなる・・・という試算の部分は、本当にそうなのかよくわからなくて、そのあたりから話にだんだんついて行けなくなる。
払った分の年金が戻ってこないのなら、老後の蓄えは自分でやるから、これ以上、年金の徴収をしないで欲しい。払った分もそのままそっくり返してくれ・・・というのが本音。勉強にはなったけれど、このままじゃダメだという不安感だけ増した感じ。困ったね。
