2011-05-31 「闇の守り人」 上橋菜穂子 読書 小説・一般22.「闇の守り人」 上橋菜穂子 新潮文庫「バルサさえいなければ・・・」と言うジグロの想いが切ない。「哀しみをかかえながら、苦しみにうめきながら、ジグロは、それでも、ずっとバルサをかかえ、抱きしめて、生きてきたのだ・・・。」p355バルサとジグロに与えられた運命の重さ。彼らの絆の強さ。その想いの切なさに泣かされます。闇の底で、槍をかわし合って、ジグロが今度こそ幸せになれたなら、彼の気持ちが浄化できたのなら、それを祈ります。それにしても、ユグロの卑劣さが許せない。ウソにウソを重ねて、人心を煽るやり方が、汚すぎて、辛かったです。