星の原休憩所

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「闇の守り人」 上橋菜穂子

小説・一般22.「闇の守り人」 上橋菜穂子 新潮文庫

バルサさえいなければ・・・」と言うジグロの想いが切ない。

「哀しみをかかえながら、苦しみにうめきながら、ジグロは、それでも、ずっとバルサをかかえ、抱きしめて、生きてきたのだ・・・。」p355

バルサとジグロに与えられた運命の重さ。彼らの絆の強さ。その想いの切なさに泣かされます。闇の底で、槍をかわし合って、ジグロが今度こそ幸せになれたなら、彼の気持ちが浄化できたのなら、それを祈ります。

それにしても、ユグロの卑劣さが許せない。ウソにウソを重ねて、人心を煽るやり方が、汚すぎて、辛かったです。