一言で言うと、大久保さんが頑張る話。日本国内にある反政府運動の力を抑えるために、征韓論があったわけだけれど、それができないとなると、征台論が生まれる。どちらにしても、清国が黙ってないわけで、大久保利通が自ら北京に出向いて、清国と交渉したエピソードが丁寧に語られる。
台湾に兵を送った歴史も、それを巡って清と交渉した歴史も、学校では教わらなかったし、大久保利通の名前は知っていても、こんなことをやった人だったとは知らなかったから、大久保さんがここまで頑張ったということも知らなかった。すごい外交手腕で、感心しました。また東アジアを巡る列強の思惑についても丁寧にかかれていて、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツのそれぞれの立ち位置と考え方を見れたのが面白かった。