映画27.バンジャマン・レネール、ステファン・オビエ、ヴァンサン・バタール監督 「くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ」 (フランス・2012)
原作は、タイトルを知っているだけで未読。同作者のガブリエル・バンサンの絵本は、「たまご」と「アンジュール」を持ってました。今でも、探せば、家のどっかにまだあるかもしれない。
表紙だけは見たことがあるので、きれいな絵だなあ。と、昔、思った記憶があるんだけれど、その絵をそのまま、アニメーションで動かせるとは思わなかった。違和感なく、非常に美しく動き、それを見ているだけで感動モノでした。
物語的にも、くまの住んでいる地上世界と、ねずみの住んでいる地下世界は、どっちも魅力的で面白かったし、双方が相手を恐れている構図も伝わって、なかなか意味深ですよ。
音楽が好きなアーネストと絵を描くのが好きなセレスティーヌが、意気投合して仲良くなっていく過程も良かったし、「怖い夢を見たね」と慰めてくれるシーンもなかなか感動的でした。
どうなることかと思って、物語を追いかけて、きれいにまとまって終わったので、見終わった感じも非常にスッキリしていて、気持ちよかったです。いい映画を見ました。子供にも大人にも、年齢問わず、おすすめの作品です。