星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「エストニア紀行 森の苔・庭の木漏れ日・海の葦」  梨木香歩

読書8.「エストニア紀行 森の苔・庭の木漏れ日・海の葦」  梨木香歩 新潮文庫

エストニアという国の存在も、どこにあるのかも知らなかったので、勉強になりました。コウノトリが巣を煙突の上に作っている北欧の地。ヨーロッパから見ると、最果ての国になるのだろうけど、そういう辺境だからこそ残る自然信仰の世界。人々が自然と共存しながら、生きている世界には、ちょっとしたあこがれが募る気がした。

解説に、北欧は、ヨーロッパ人にとっては異界の地であり、異界の住人が住むところだった。だからこそ、サンタクロースはフィンランドから来るし、赤ん坊を連れてくるコウノトリも北欧から飛んでくるのだと説明があって、なるほどと思った。