星の原休憩所

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「日露戦争史」第2巻 半藤一利

読書11.「日露戦争史」第2巻 半藤一利 平凡社ライブラリー

最前線で突撃させられる兵士の悲惨さを見て、声も出ない。兵士たちは戦いに行ったんじゃない。殺されに行ったんだと思う。相手が機関銃で攻撃してくる中をみんなで突撃なんて、信じられない。そりゃあ、屍累々になるよね。そんな風に殺されていった人たちが気の毒で、そんな指示を出していた当時の指導者に対して、頭にくる。

最初に失敗した時点でやり方を変えればいいのに、同じことを何度も繰り返して、更に死者を増やしていくなんて、一度始めたことをやめられない悪癖は、なんとかならんものかとため息が出る。

与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」という詩は、日露戦争に行った弟のことを歌ったものだったとはじめて知った。