星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「BANANA FISH」第8、9話

第8話「陳腐なストーリー」

第9話「ワルツは私と」

ショーター・ウォンが死んでしまうのは覚えていたが、どんなふうに殺されたかまでは忘れていたので、結構、衝撃。うわ。これはひどいわ。ずいぶん、ひどいことをする。

なんかもう、容赦ない物語だよなあ。と、改めて思う。

アッシュ、かわいそうに。

この厳しさの中で、生きていく登場人物たちのたくましさに、感動する。というか、せざるを得ないというか。我々が生きている場所は、そこに比べれば、ずいぶんぬるま湯なのだと知る。

「ほんものの魔法使」  ポール・ギャリコ

読書21.「ほんものの魔法使」  ポール・ギャリコ ちくま文庫

面白かったです。登場人物のうち、一番、人間らしいキャラとして描かれたのは、ニニアンなんだろうなあ。と思いました。臆病者のニニアン、臆病さゆえに卑怯者のニニアン。その痛々しさ、こっけいさが、なんだか笑えないというか、見ていて、つらかったです。

エセ魔術師ばかりの街、マジェイアに、本当の魔法使いが現れたら、どうなるかというシミュレーションとしても、よくできていました。

生々しい人間の本性。それは、ヒロインであるジェインでさえ、例外ではなく、彼を本当の魔法使いだなどと、なかなか信じることはできなかったじゃないか? そういう部分が、非常によくできた物語だったと思います。

アダムが、ジェインに教えた本当の魔法。この小さなどんぐりが、いつか大きな樫の木になる。これこそが、世界の一番の不思議であり、魔法なのに、誰もそれに気づかない。

きみの中にある奇跡の魔法の箱。閉じられた箱を開くには、「あたしは、できるし、やってみせる」その言葉で、すべてが叶う、それが魔法の呪文になる。すてきな物語でした。

「BANANA FISH」第6、7話

第6話「マイ・ロスト・シティー

第7話「リッチ・ボーイ」

ニューヨークからロスまで車で一週間以上、英二とアッシュとショーターと伊部さんとマックスの5人で、旅をしたわけだ。物語中には描かれていないけど、なんだか楽しそうだなあ。と思ってしまった。

まあ、その間に、アッシュの故郷に立ち寄ったりもしたし、そこでもいろいろあったから、車の中でどんな会話をしたのかわからないけど。

そんな旅をしちゃったら、ロスに着くころには、みんなすっかり意気投合って感じだろうなあ。と思う。

ロスに到着したら、マックスの別れた奥さん登場。ああ、いかにも吉田秋生のキャラだなあ。と思う。

この先どうなったのかとか、物語の展開は覚えてないけど、画面やキャラを見るとなんとなくこんなシーンあったなあ、と思い出すんで、ちょうどいい。また、きわどいところで続くになっていたから、次回が楽しみです。続きを待ちます。

「思い立ったらマチュピチュ 旅ガールが教える、ガイドに載らない旅ワザ」  歩りえこ

読書20.「思い立ったらマチュピチュ 旅ガールが教える、ガイドに載らない旅ワザ」  歩りえこ 宝島SUGOI文庫

この著者には詳しくないが、女一人で、世界93か国をめぐったという肩書はすごいな、と思う。彼女が書いた旅の指南書。

個人的には、当面、海外旅行の予定はないので、「こういうのが役に立つのよ~」という話は、「へ~」程度で終わるが、大量に掲載されている世界各地の写真は美しく、見ているだけで目の保養になった。

「BANANA FISH」第5話

第5話「死より朝へ」

英二って、なんで、その後もアッシュと一緒にいたんだっけ? と思っていたけど、一応、ここで理由は説明されていたか。しかし、こんな危険な状況に巻き込まれても、日本には帰らず、結果を見届けたいとするのは、やっぱ、勇気あるなあ。と思う。

一撃でアッシュを眠らせたマックス。強いなあ。と、感心した。それだけアッシュが弱っていたということなんだろうけど、個人的には、この二人の関係性も好き。

「BANANA FISH」第4話

第4話「楽園のこちら側」

順調に面白い。コミックスで数か月おきに1巻ずつ読んでいた時よりも、アニメで1話ずつ毎日追いかけているせいか、物語の流れがスムーズによくわかる。漫画も一気に通し読みすべきだったのか。

改めて見てみて、マックスのキャラがこんなによかったとは~と、感心している。昔、読んだ時も気のいいおっさんキャラ、程度の印象だったが、今、見ると、彼の心の葛藤がよく見えて、切ない。平田広明さんの虎徹声も、またいい感じにフィットしているというか、彼のやさしさがにじみ出ていい。

マックスとアッシュの殴り合いのところ、よかったな。

そんな感じで楽しませてもらってます。続きも楽しみです。

「猫語の教科書」  ポール・ギャリコ

読書19.「猫語の教科書」  ポール・ギャリコ ちくま文庫

猫が書いた猫のための、人間の家を乗っ取る方法。ほか、人間はどういう生き物なのか? の解説付きで、人間をいかに猫のために尽くさせるかの指南本。よくできてます。人間は、猫を飼っていると思っているが、実は、操られているのは人間のほう。いつの間にか、猫にいいように扱われ、あしらわれている。

猫こそが主人。作者の猫愛がよく見えるし、猫好きな人には、おススメの本。