星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

宮地昌幸監督 「伏 鉄砲娘の捕物帳」

映画23.宮地昌幸監督 「伏 鉄砲娘の捕物帳」(2012・日本)

アマゾンプライムの配信で視聴。原作小説は未読。

基本的には面白かったんだけど、なんかまとまりが悪いな。という印象。この物語は、もっともっとじっくりと信乃と浜路の交流を描いてほしかったような気がする。なんか、最後のほうが急展開すぎて、何が起こったのか、ついていけなかったみたいな。

カラフルな色彩で描かれた江戸の情景は、とても綺麗でした。そういうところは好きかな。

分からなかった部分があるので、原作を読んでみたいです。

田口智久監督 「夏へのトンネル、さよならの出口」

映画22.田口智久監督 「夏へのトンネル、さよならの出口」(2022・日本)

アマゾンプライムの配信で視聴。原作小説は未読。

うーん。悪くはなかったけど、期待のほうが大きすぎたような気がします。もっと感動できるかと思っていたんだけど、そうでもなかった。

女の子のほうが、自分の欲しい物という目的がイマイチに感じる。なにそれ? そんな理由なの? 男の子の方の状況のほうが深刻だと思うから、比較してもどうかと思うんだけど。

だから、男の子が行ってしまったときに、女の子が追いかけないのがずるいな。あんたが、彼を見捨てたんでしょ? という感じがして、感動できない。なんか、いろいろ、納得できないようなもやもやが残っていると思います。

廣田裕介監督 「えんとつ町のプペル」

映画21.廣田裕介監督 「えんとつ町のプペル」(2020・日本)

アマゾンプライムの配信で視聴。

原作絵本は未読。煙に覆われた街に住み、星が見えない世界で、外の世界を信じる少年の物語。

シンプルな内容だけど、独特のキャラや世界デザインセンスは非常に好み。最後まで見れば、ちゃんと感動できました。EDの歌も良かったです。

 

片渕須直監督 「マイマイ新子と千年の魔法」

映画20.片渕須直監督 「マイマイ新子と千年の魔法」(2009・日本)

いかにも片渕監督の作品らしいな。と思って、「この世界の片隅に」と雰囲気的に通じるものがあるなあ。という感じがした。登場人物から生活感がにじみ出ているからかな? なんにせよ、その世界の描写が細かいところまで丁寧できれい。

物語的には、あんまり引っかかる部分もなく、淡々と進んだ印象。何らかの見せ場があるわけでもなく、普通に日常が流れていく。千年前の風景と絡む部分はあるとしても、ファンタジーとして、過去と未来が交錯するわけでもないきれいな映画。

西見祥示郎監督 「火の鳥 エデンの宙」

映画19.西見祥示郎監督 「火の鳥 エデンの宙」(2023・日本)

ディズニープラスの配信で視聴。全4話に分割されているので、映画としてカウントしていいのか悩んだけど、まあ、いいや。一気に見ました。

原作はもちろん既読。「火の鳥」シリーズは全巻読んでるし、アニメ版も見てますが、正直、望郷編がこんなに見事にアニメ化できるとは思わなかった。思いの外、良かったです。

原作の冗長な部分を削って、新しく作り直した脚本は、ちゃんと筋が通っていて良かったし、宇宙船や移民惑星、宇宙の果の異なる星や荒廃した地球のイメージなど、独特のセンスがあって、素敵でした。

個人的には、チヒロの使い方が良かったと思います。

原作のいろんな部分、「未来編」「宇宙編」「復活篇」などから引用してきているので、原作ファンへのサービスもいいし、知っていたら嬉しいサービスでしたね。

正直、ラストシーンだけどうなのかと思いましたが、これは、展開が違うという劇場版への誘いなのかな? という感じがします。

このスタッフで、「火の鳥」全作アニメ化してほしいな。と、ちらっと思いましたが、まあ、難しいんでしょうね。

いしづかあつこ監督 「グッバイ、ドン・グリーズ!」

映画18.いしづかあつこ監督 「グッバイ、ドン・グリーズ!」(2022・日本)

dアニメストアの配信で視聴。良かったです。

多少なりあざとい気はしたものの、少年たちの夏休みの冒険は観ていても楽しかった。こんな日々を過ごしてみたかった。と、思わせられて、青春っていいなあ。と思いました。

多少ネタバレに触れるかもだけど、アイスランドの滝の電話ボックスって、現実にあるんでしょうか? モデルとなった場所がありそうだし、もし、そんな場所に電話ボックスが本当にあるんだとしたら、それって、いのちの電話なのかな? と、なんとなく思いました。

その電話は、本当に、ドロップを、みんなを救ったんだと思います。いい作品でした。

【追記】

調べたけど、別にあれは、本当に滝があって電話ボックスがあるわけじゃなさそうですね。単にイメージ描写というか。そのまま、幻の電話ボックス。とは言え、それを目指して、探す旅に出るという決意と実行力は好きです。それをやれる人たちって、あこがれるというか、尊敬します。

上田慎一郎、ふくだみゆき監督 「100日間生きたワニ」

映画17.上田慎一郎、ふくだみゆき監督 「100日間生きたワニ」(2021・日本)

原作のツイッター漫画は、勝手に流れてくるので、時々見ていたし、最終回は知っていたけど。

アマゾンプライムの配信で視聴。

正直、この展開はどうなのかと思って。ワニくんの物語はいいとして、その後のカエルくんの物語は必要なのかね? 確かに、カエルくんもそんなに悪い子ではないとは思うけど、ワニくんが死んでしまったあとに、カエルくんがその場所に入り込んで、みんなと一緒になってめでたく終わるというのは、なんだか後味が悪すぎる。それはカエルくんの罪ではないし、人生、そんなものだよ。と言いたいのかもしれないが、なんか、納得行かない。

これで、感動しろと言われても困る。ネズミくんにとって、ワニくんは、もっともっと大事な友だちで、代わりなんかいないんだよ。

無理に良かった探しをするなら、全体的に、今っぽい若者言葉でみんなが会話しているのは、なんかいいな。とは思いました。