せつなくて、痛ましくて、やるせなかったですね。
アケミの父親がシュウジに頭を下げて、「最後に娘のそばにいてくれてありがとう」と告げるシーンも。
手渡された酒をブランコにこぼすシーンも。
誰もいない教室で、机をぬらすシーンも。
最後にパーティだけはやらせてくれと、軍の関係者に頭を下げるシーンも。
モノローグでは、彼の怒りを表現しておいて、だけど、そんなことはおくびにも出さずに・・「ただ、お願いします」と繰り返した。
何も出来ない、自分は無力だと、自分を守るだけで精一杯で、それでも他に誰か守れるとしたら、それはたった一人だけだと・・。
かつての恋心に別れを告げるシーンも。
特に、酒の色が赤く描かれて、血のようにも涙のようにも見えるようにしたのは演出かな? あまりにドロドロしていて、ちょっと怖いほどだったけど。
だから、ラストシーン。二人の再会には、救いがある。
世界全体には、もう救いがないけど、二人の未来にはまだほんの少しだけ残されているから。と言っても、あとわずかだけどね。
さて、どうやって終わらせるんだろう? 続きが気になります。どきどき・・・。