星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「アメリカン・パイ」 萩尾望都

■「アメリカン・パイ」 萩尾望都 秋田文庫 評価★★★★★

萩尾望都は読み尽くしていることを改めて再認識。
収録作品は「アメリカン・パイ」「白い鳥になった少女」「妖精の子もり」「アロイス」「ビアンカ」「ジェニファの恋のお相手は」「ベルとマイクのお話」「雪の子」「ヴィオリータ」
どれも名作、傑作と呼ぶにふさわしい内容。読んでいない作品が一つもないや。(^^);

それでも買ったのは、「灰羽連盟」本の原稿の資料として「白い鳥になった少女」が欲しかったから。
罪を犯した少女が鳥の姿になり、その償いをするというストーリーなのだけど、やっぱ、何度読んでも感動しますね。
灰羽連盟」の元ネタとして、萩尾望都の名前を出しているのは、私だけみたいだし、安倍さんはじめ、スタッフのコメントではそんなことをだれもいっていないから、まったく根拠のない関連づけで悪いんだけど、同人誌では無理矢理、エッセイとして組み込む予定。

まあ、同人誌なんだから、読み物として面白ければ何でもアリでいいのだよ。ということで・・。(^^);

あと「白き森白き少年の笛」が文庫になっていないかなあ・・と探し中。
これは森の中で少女が少年に出会うストーリーなんだけど、重要なポイントとして「井戸」が出てくるんですよね。
「井戸の中に白い骨があった!」
という点で同じだから、無理矢理関連づけてしまおうと思って・・。
他にも「トーマの心臓」や「小鳥の巣」を連想させるエピソードはかなり出てきたと思う。

萩尾望都ほどの作家を知らない人もいないだろう・・と思っていたのだけど、意外とそうでもないのね。特に男性は知らない人が多いし、世代交代が進んでいるから若い読者は名前も聞いたことがないんじゃないかという気がしてきたので・・。

「アメリカン・パイ」は泣けますよ。もし、興味があるのだったら、騙されたと思って、この1冊を読んでみることを奨めます。いい作品です。

参考までに<A HREF=http://www.cafebleu.net/hagio/ TARGET=blank>こちら</A>