星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「キノの旅」第7巻 時雨沢恵一

18.「キノの旅?−the Beautiful World−」時雨沢恵一 電撃文庫 評価★★★★

「迷惑な国」と「嘘つき達の国」が好きです。どちらもオチが効いていて、だまされました。(^^);
前者には特に、案内人の男が最後に言った一言にちょっと癒された気分。そうだよね。そう思っていいんだよね。そんなに気にしなくていいんだよね・・という感じ。
後者はタイトルに「嘘つき」と出ているので、「こいつらはみんな嘘つきなんだな? だまされないようにしなきゃ!」と身構えていたら、思いの外、すっきりと気持ちよく終わったので・・。いい意味で肩すかしでした。

あとは恒例のプロローグとエピローグがいいです。いつもながら。最後を読んで、もう一度、最初を読み直して、きちんとエピソードとしてまとまる構成が見事。
彼女は、本当にキノのことが好きだったんだなあ。その気持ちが伝わったので・・・。