星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「京極夏彦 巷説百物語」第4話

第4話「舞首」

いいねえ。
大体、誰が誰を殺したのか・・というのはすぐわかったけど、(<FONT color="white">とは言え、さすがに目が痛かった。彼女の狂っていく原因も実は妹にその場を見られたためだったのか? 同じ女である妹にだけは見られたくない自分の浅ましい姿。そういう女の情念は見ていて、つらいものがありました。</FONT>)それでも、そんな人でも救おうとする百介の最後のセリフとラストに漂う余韻がいい。
決して、女の色香に惑わされたわけじゃなく・・。彼は誰だって、そうやって救おうとするのだろう。そういう他人に対してとことん甘いところが、逆に彼のいいところで、だからこそ又市たちも放っておけないんだろうねえ。(^^);
「先生には絶対にわからない気持ちですよ」というセリフにも頷けます。

いつもながら配役が見事。島本須美の声は男を惑わす色気があってさすがの迫力。清楚な妖艶さがある。(日本語が変かな? まあ、気にしないで)脇を固めるベテラン陣も、親父のスケベ声を上手く演じてました。なにせ飯塚昭三渡部猛だ。すごいなあ。

歪んだ映像もだんだん見慣れてきた。面白いです。(^^)