第２２話「暴露」
様々な生い立ちの人間をごちゃ混ぜに描いて見せて、それぞれの立場からいろんな意見を言わせているドラマ構成に感心します。
クレアのチェンシンに対するきつい一言。「私、あなたが大嫌いだったの」
あるいは、ちゃっかりコリンと一緒に歩いているリュシーとか。（二人とも、お互いの考えを承知した上での計算尽くのデートなんだろうなあ）
大人社会の一面を見せつけられるようで、印象に残りました。
しかし、惜しむらくは、肝心のハチマキの心情を描くのにちょっと失敗しているように見えることかな？ 彼がタナベに対して辛く当たるそこまでの孤独に陥った決定的な原因が見えてこなくて・・。空間喪失症になったあたりから、少々精神的にも病気になりつつあるんじゃないか？ もう一人の自分が見え始めてからちょっと狂いだしたみたいに見える。これも演出の一環なんでしょうか？？
様々な事象の積み重ねで追いつめられていったんだとしても、どうも説得力がなくて、そんな人じゃなかったはずでしょ？ と言いたくなってしまう。あるいは私は最初から、ハチマキのことを誤解していただけなんだろうか？？
最近の彼にちょっととまどい気味なのが正直なところです。言いたいことはわかるような気もするんだけど・・。うーん？
